カメラを三脚に取り付けるときに、横や縦での着脱をスムーズにしてくれるLブラケット。
最近、EOS RPで三脚を使うことが増えてきたので、効率改善のために SMALLRIG L型プレートを使ってみました。
結論から言うと、これ最高です!
もうLブラケットなしには戻れないかも…
と思うほど気に入ってしまい、最近は常にカメラに付けっぱなしになっています。
ただし、Lブラケットはカメラの機能や使い方によってはデメリットや注意点もあるアイテム。
今回はSmallRigのLブラケットの特徴や、実際に使ってみて感じたメリットやデメリット、EOS RPとの相性などを紹介します。
Lブラケットの購入を検討している方に、参考にしていただければ嬉しいです。
SmallRig Lブラケットの特徴と外観レビュー
SmallRigは様々なカメラに対応した専用設計のLブラケットを幅広く販売しており、手頃な価格で購入できることから人気の高いメーカーです。
EOS RP専用のLブラケットもいち早く発売されており、すぐに手に入れることができました。
SmallRig Lブラケットの付属品
開封するとLブラケットの他に、六角レンチとコイン型のマイナスドライバーが付属しています。
カメラへの取り付けやサイドプレートの調整ネジはどちらもマイナスドライバーを使います。
(六角レンチの使い所はちょっと謎…)
コイン型のマイナスドライバーは底部にマグネットで吸着でき、結構しっかりと張り付くので、使用時に外れてしまうことは無さそうです。
SmallRig Lブラケットの大きさと重さ
Lブラケットの重さは158g
手に持つとそれなりの重さを感じますが、材質がアルミ合金なので質感はとても良いです。
サイズは横幅148.5×高さ92.5×奥行61mm で、ベースプレートの高さが14mmなので、カメラに取り付けるとその分だけ高さが増します。
またサイドプレートは最大で25 mmスライドすることもでき、取り外しも可能です。
ベースプレートやサイドプレートには1/4ネジ穴が複数あるので、同社のシューマウントやHDMIケーブルクランプなどを使って外部機器を取り付け、機能を拡張することもできます。
SmallRig Lブラケットの使い方
本製品には説明書が付属していませんでしたが、取り付けはとても簡単。EOS RPの底部に合わせて取り付けネジで固定するだけです。
EOS RPの底部に小さな穴があり、そこにプレート側のピン(突起)が差し込まれるので、ズレの心配もありません。
さすが専用設計なので一体感がありますね。
SmallRig Lブラケットのメリット
数ヶ月使って感じた良いところを紹介します。
三脚での縦位置撮影が快適
Lブラケット最大の魅力がコレです。
カメラの横位置と縦位置の切り替えが簡単!
ベースプレートとサイドプレートがアルカスイス互換なので、三脚との着脱もスムーズです。
ちなみに三脚側にはMENGSのDC-38Qというアルカスイス互換のクランプを使っています。安くて質感が良いのでおすすめですよ。
縦横の切り替えは、自由雲台のヘッドを90°傾けてもできますが、構図が変わってしまいます。
また、カメラの重心が三脚の支持基底面の中心からずれてしまうため不安定になります。
ミニ三脚で大きなカメラを使うときは、Lブラケットがないと縦位置撮影が厳しいことも。
またSmallRigのLブラケットは、ベースプレートにもサイドプレートにもレンズの中心となるセンターマークが付いているので、縦位置でも横位置でも光軸(レンズ中心を通る垂線)を三脚のベースの中央に配置するのが簡単です。
外観が良い
完全に個人の感想ですが、見た目がカッコイイ!
小さな EOS RPが、黒光りしたゴツゴツのアルミ合金を身に付けることで、凄くパワーアップしたような…あまり共感を得られないかもしれませんが男のロマンを感じるのですw
また、RF24-105mm F4 L IS USMを装着してテーブルに置いたときのバランスが良いです。
今まではレンズに負けてる感がありましたが…
やっと対等になれたような気がします。
外観に関しては、Lブラケットのメリットというよりは、EOS RPとの相性や個人的な好みによるのですが、わたしはかなり気に入っています!
グリップ感が良い?
小さなカメラの宿命である小指余り問題。
この小指の安息の地を求めて、Lブラケットを購入する方もいるとかいないとか…
確かにEOS RPでも、Small RigのLブラケットを装着することで、グリップ部分が約14mm延長されるため、小指が外れてることはなくなります。
ただ率直な感想としてグリップ感は微妙…
むしろ慣れるまでは、手触りの良いラバー素材のカメラグリップに対して、小指にあたる冷たく硬い金属には異物感を感じました。
慣れてくると触感は気にならなくなりますし、常に小指がグリップにかかるので取り回しは楽になりますが、グリップ感の改善だけを目的としてLブラケットを導入すると、すこしがっかりするかもしれません。
SmallRig Lブラケットのデメリット
続いて、実際に使ってみて感じたデメリット。
バリアングルの魅力半減
SmallRigのLブラケットを使用すると、バリアングル液晶が完全に開けくなるので、ローポジションやハイポジションでのバリアングルの魅力が半減してしまいます。
これ個人的にはかなり痛恨のデメリット。
一応90°までは展開できますが…さすがに90°ズレた液晶をみながら構図を整えるのはかなり難しいので、大好きなローポジション撮影ではまた地面に這いつくばって撮ることが増えました。嫌いじゃないw
横への展開であれば180°近くまで開けるので、自撮りなどでの使用はできそうです。
Lブラケットによっては、バリアングル液晶を展開できるようにサイドプレートの一部が開いていたり短くなっている製品もあります。
ただ、液晶の開ける角度が限定的であったり、縦位置でカメラを固定できる位置が限られしまうといった弱点があるようです。
バッテリー室の蓋が開けづらい
SmallRigのLブラケットはバッテリー室の蓋の部分が大きく開放していていますが、どうしても蓋を開けるときのスペースが制限されています。
そのため、蓋のロックに指先を引っかけづらく、ロックをスライドして蓋を引き上げることがなかなかできないことがあります。
爪を切った直後なんかはなかなか蓋を開けることができず、バッテリーやSD交換のためだけにわざわざL型プレートを外すことも…
最近は深爪しないように心がけてますw
携帯性が低下する?
小さくて軽いことが魅力のEOS RPですが、L型プレートを装着すると大きく重くなります。
ただ考え方を変えれば、
Lブラケットを付けてもこのサイズって、 RP凄いな!
ポジティブね…
高さが約85mmから約99mmになりますが、上位機種のEOS Rの高さが約98mmですから、Lブラケットをつけてやっと同じくらいなのです。
携帯性に関しても、100mm程度であればほとんどのカメラバッグに収まると思いますし、わたしが使っているピークデザインのエブリデイスリング10L にもすっぽりと入ります。
重さは158g重くなってしまいますが、それでも総重量が500gですからフルサイズの一眼レフよりは軽いですし、大きなレンズとのバランスを考えれば、プラマイゼロくらいのデメリットだと考えるようにしています。
ポジティブ…
SmallRig Lブラケットはおすすめ?
SmallRigのLブラケットは使用するカメラによってはデメリットもありますが、三脚を使った縦位置撮影の快適さを考えるとおすすめの製品です。
逆に、三脚はあまり使わない方で、カメラの操作性や携帯性、グリップ感などを重視したい場合にはあまり向いていないのかもしれません。
個人的には外観も含めかなり気に入ってます!
これからも付けっぱなしで使っていく予定なので、また気づいたことがあれば追記しますね。
以上、SMALLRIG L型プレートの紹介でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。