我が家の庭には4坪ほどの小さな畑があります。
ここで細々と家庭菜園を楽しんでいるのですが、土が粘土質の赤土でカチコチなので、毎年耕すのがなかなか大変なんです。
そこで今年は、思い切って耕運機を購入してみることに。いろいろと悩んだ結果、選んだのはリョービの電気カルチベータ ACV-1500
正直そこそこのお値段なので、なかなか購入に踏み切れなかったのですが、予想以上にハイパワーな製品で、あっという間にフワフワの土に耕すことができました。
家庭菜園で土壌改良や耕運作業の手間で悩んでいる方や、耕運機の購入を検討している方にはかなりおすすめの製品なので、実際の使い勝手や使用感などについ紹介したいと思います。
家庭菜園に耕運機は必要?
家庭菜園などの小さな畑では、年に数回しか使わない耕運機が本当に必要なのでしょうか。
うちの畑なんて4坪しかないから…
クワで耕せば良いんじゃない。
我が家でも家庭菜園を始めて数年は、頑張ってクワで耕していたのですが…想像以上に大変!
土を耕す労力は、畑の面積だけでなく土の質によっても大きく変わります。サラサラの砂のような土ならよいのですが、粘土質の重たい赤土などの場合は、一回クワを入れるだけでもかなり力が必要ですし、クワに土が張り付いてなかなか肥料などが混ざってくれません。
また、畑を耕す時期は限られており、特に雪の積もる地域では、雪解けから夏野菜の苗を植えるまでに1カ月くらいしかないこともあります。
仕事の合間に家庭菜園を楽しんでいる場合は、まとまった作業時間が取れなかったり、休みの日に限って雨が続いてしまうことも。
以上のことから、たとえ小さな畑であっても、土壌の土質や作業環境によっては、耕運機を購入する価値は十分にあると思います。
我が家も粘土質で雪国で作業時間が限定的ということで耕運機の購入を決断しましたが、結果的に大正解でしたよ!
家庭菜園には電気耕運機がおすすめな理由
耕運機はガソリンや軽油を燃料とする製品が一般的ですが、小さな家庭菜園の場合は電気式の耕運機がおすすめです。
ガソリンや軽油は購入や管理に手間がかかりますが、電気式は自宅の電源を利用するので、燃料補給やメンテナンスがとても簡単です。
またガソリンや軽油のエンジン式に比べると、作業時の騒音が小さく排気ガスがないので、住宅街などでの家庭菜園には最適です。
電気耕運機の電源には充電バッテリー式と電源コード式の2種類がありますが、自宅の庭で家庭菜園を楽しむ場合は、屋外コンセントがあるようなら電源コード式がおすすめです。
電源コード式は、コードの管理に注意が必要ですが、充電の手間がありませんし、バッテリー残量を気にせずに作業することができます。
また電源コード式はパワーがある製品が多いので、固い土壌を耕したい場合にも向いています。
電気耕運機の選び方
電気耕運機選びで最も重要なのはパワーです。
実は我が家では、数年前に耕作君というコンパクトな電気耕運機を使ってみたことがあるのですが、これは全くパワーが足りませんでした。
価格が安く、コンパクトで取り回しはとても楽でしたが、粘土質の固い土壌に対しては、表面を少し削る程度のパワーしかありませんでした。
結局クワで耕した後に、さらに土を細かくしたり肥料を混ぜ込むといった作業に使っていましたが、それでも固い土は負担が大きかったのか、2シーズン目には中のギアが壊れて動かなくなってしまいました。
軽くてサラサラの土なら問題なく使えると思いますが、我が家の土壌環境には向いていませんでした。
どうしてもガソリンや軽油のエンジン式に比べると非力な電気式耕運機ですが、製品によっては固い粘土質の土壌もしっかりと耕してれるパワフルな電気耕運機もあるので、土壌環境に応じてしっかりと馬力のある製品を選びましょう。
リョービ 電気耕運機 ACV-1500 レビュー
電気耕運機で電源コード式でハイパワーな製品という条件でいろいろと調べた結果、購入したのがRYOBI(リョービ)の ACV-1500 です。
リョービは様々な電動工具を幅広く製造・販売しており、手頃な価格で購入できる製品が多いこともあって人気の高いメーカーです。
ACV-1500は、わたしが購入時のAmazon価格が約40,000円と、決して安いとは言えない金額でしたが、実際に使ってみると「もっと早く購入すれば良かった…」と後悔するほどに高性能で、コスパはかなり高いと感じました。
ACV-1500の仕様
最大耕運幅 | 360mm |
最大耕深 | 280mm |
刃型 | ナタ爪刃 |
電気 | 100V |
消費電力 | 1,400W |
重さ | 18.5kg |
サイズ (収納時) |
長さ1,050×幅480×高さ965mm
(長さ740×幅480×高さ570mm) |
ACV-1500は車軸ローター式というコンパクトな設計。ハンドルを折り畳めばさらに小さくなるので、収納時のスペースも最小限にできます。
最大耕運幅は360mmと少し狭く感じるかもしれませんが、小さな家庭菜園にはちょうどよい幅で、小回りが効くので方向転換も簡単です。
最大耕深は280mmと十分な深さ。立ち止まるとナタ爪のローターがモリモリと土の中に潜っていき、しっかりと深くまで耕してくれます。
消費電力は1,400Wなので30分使って20円くらい。手作業での労力を考えると格安ですねw
ACV-1500の付属品
製品には以下のものが同梱されています。
①抵抗棒・車輪
抵抗棒は作業時に土に押しつけることで耕運速度を調整します。180°回転させるれば移動時の車輪として使うことができます。
②延長コード10m×2本
2本を接続すれば20mもあるので、自宅の庭の畑であればよほどの豪邸でない限り足りますね。
うちは1本でも余裕でした(笑)
③巻き込み防止ガイド
延長コードを本体から離すこで、コードの巻き込みを防止す道具です。ある程度大きな畑なら必要なのかもしれませんが、我が家のように小さな畑でこまめに方向転換が必要な場合は邪魔に感じたので使っていません。
④コードストラップ(ベルトフック付)
延長コードを巻き込み防止ガイドの先端に取り付けるためのストラップです。こちらも我が家では使っていません。
ACV-1500の使い方
ACV-1500は予想以上にパワフルなので始めは少し緊張しましたが、5分もすれば慣れてしまい、簡単に操作できるようになりました。
①セッティング
車輪を地面側にして畑まで移動してから、抵抗棒が地面側になるように180°回転させます。
延長コードで電源コンセントに接続します。
②耕運操作
セフティロックボタンを押した状態で耕運トリガを引くことで、ローターが回転し耕運します。
トリガを引いた状態でハンドルを握り、セフティロックボタンからは指を離して前進していきます。トリガを放すとローターも止まります。
ハンドルを上下に動かして抵抗棒の摩擦を調整することでスピードをコントロールします。
深くしっかり耕したいときは、ハンドルを下げて抵抗棒を地面に押しあててスピードを遅くします。
前進するときはハンドルを少し上げて抵抗棒と地面の接触を少なくすると、ローターの回転する力でぐいぐいと前進していきます。
③方向転換
方向転換するときは、ハンドルを引き上げて抵抗棒を地面から離した状態で行います。
耕運トリガ前方にある方向転換トリガ(減速トリガ)を引くとローターが低速回転になるので、その状態でくるりと方向を変えます。
ローターの低速回転中に耕運作業をするとモーターに負担がかかるので、方向転換トリガは方向転換や畑の上での移動時にだけ使用します。
ACV-1500の良いところ
この耕運機の最大の魅力は、とにかくパワフルな動力性能です。なんと電気式でありながら、50mlエンジン並みのパワーを発揮するとか。
購入前は耕作君の失敗経験があったので、メーカーの動画などもチェックしていましたが、柔らかい土を耕している映像しかなかったので、正直かなり不安でした。
耕運機の広告ってほとんどハイパワーって書いてあるからな…
しかし実際に使ってみると、そんな不安を一瞬で吹き飛ばすように、モリモリと土を耕してくれるので楽しくて楽しくて…今までの苦労が嘘のように、あっという間に作業が終わってしまいました。
来年は畑の面積広げようかな♪
草取り面積も広がることを忘れないでね。
ACV-1500のメンテナンス
ACV-1500にはエンジン式耕運機に比べればメンテナンスの手間は少ないのですが、ギヤオイルとカーボンブラシを定期的に交換する必要があります。
どちらも説明書に交換方法が記載されていますがそれ程難しくはなさそうですし、交換用品はAmazonなどでも発注できるので、末長く活躍してもらうためには、しっかりとメンテナンスをしていきたいですね。
説明書にはギアオイルの交換目安は実働30時間、カーボンブラシの交換目安は全長の1/3程度と記載されていますが、我が家の使用頻度だとかなり間隔が開きそうなので、オイルだけでも1年に1回くらいは交換する予定です。
電気カルチベータACV-1500 の動画
最後に、初めてACV-1500を使用したときのYouTube動画を紹介します。コンパクトで扱いやすく簡単な操作性のおかげで、あっという間に耕運作業に取り掛かることができました。
何年も土壌改良に取り組んだにも関わらず、カチコチだった我が家の畑が、あっという間にフワフワになった感動は今でも忘れません!
ACV-1500は決して安い買い物ではないと思いますが、家庭菜園で固い土壌に悩んでいる方にはおすすめの耕運機ですよ。
以上、リョービ 電気カルチベータACV-1500 の紹介でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。