ある朝、いつものように郵便受けを開けた瞬間、ガコっと扉が外れて壊れてしまいました。
サビに強いと聞いて購入したのに…
設置から9年目で扉の蝶番がボロボロです。
慌てて新しい郵便受けを探していたのですが、これを機に、以前から気になっていた宅配ボックスを設置してみる事にしました。
購入した商品がこちら
初めての宅配ボックスでわからない事が多く、宅配業者さんの意見を聞きながら、設置方法や使い方を検討したので、その経過を紹介します。
これから宅配ボックスを導入しようと考えている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
宅配ボックスのメリット
宅配ボックスの最大のメリットは、再配達の手間を解消してくれる事です。
ネットショッピングの普及により、宅配便の利用件数は急増し、宅配業者の人手不足が社会問題となっています。
また、核家族化や夫婦共働きの影響で、日中は留守になる家庭が増え、再配達が必要なケースが多くなった事で、問題はさらに深刻化しています。
再配達は宅配業者の業務負担はもちろんですが、荷物を受け取る側も、問い合わせや受け取り時間の調整が必要になります。
また、配達に使われる車の排気ガスによる環境への影響も大きく、良い事は一つもありません。
そんな再配達問題を解決してくれるのが、配達された荷物を保管できる宅配ボックスです。
日時指定やコンビニ受け取りは?
再配達問題を解決するためには、日時指定やコンビニ受け取りなどのサービスを利用する方法もあります。
ただ、日時指定の場合は通常配達よりも配達日が遅くなりますし、日程調整の必要もあります。
コンビニ受け取りの場合も、地域によるのかもしれませんが、通常配達に比べると、荷物を受け取るまでに半日程遅くなるように感じます。
また、自宅以外で荷物を受け取る場合は、そこまで出向く必要もあります。
より早く荷物を受け取りたい場合は、日時指定やコンビニ受け取りよりも、宅配ボックスのほうが有利です。
ヤマソロ宅配ボックスの購入理由
宅配ボックスには様々な種類がありますが、設置場所や用途によって必要な機能は変わります。我が家がヤマソロの宅配ボックスを選んだ理由は以下の4点です。
①郵便受けがついていること
元々は郵便受けの交換が目的だだったので、予算の都合もあり郵便受けと一体型の宅配ボックスを探しました。
ただ、一体型の宅配ボックスは、郵便受けのスペースが必要になる分だけ、宅配ボックスとしての機能やサイズには制限があります。
郵便受けがすでにある場合は、宅配ボックス単独の製品を選んだほうが良いでしょう。
②大きい商品が入ること
できるだけ大きな荷物が収まったほうが、使用頻度が増えます。
せっかく宅配ボックスを設置したのに、荷物が入らずに結局再配達ばかりになってしまったのでは意味がありません。そのため、できるだけ大容量の宅配ボックスを探しました。
③設置が簡単なこと
戸建住宅なので、ある程度の融通は利きますが、初めての宅配ボックスなので、実際に使ってみないと分からない事もあります。
できるだけ簡単に設置できるタイプにして、使用感を確かめながら、必要に応じて設置方法を変える事ができる製品を探しました。
④値段が安いこと
宅配ボックスには高性能な製品もありますが、いきなり高額な製品を購入するには少し不安があります。
上記の3つの条件を満たした上で、できるだけ手頃な価格の製品を探した結果、ヤマソロの宅配ボックスにたどり着きました。
ヤマソロ宅配ボックスの設置方法
発注から3日後に製品が届きました。
宅配ボックスの開封
開封して組み立てます。
大きいダンボールには宅配ボックス、小さいダンボールには郵便受けと付属品が同封されていました。
①宅配ボックスの脚×2
②ビス、アンカー、六角レンチ
③印鑑ケースとマグネットプレート
④宅配ボックスの鍵×2
⑤説明書
郵便受けは南京錠で施錠するようになっていますが、南京錠は同封されていないので、別途用意する必要があります。
私は、ダイヤルと鍵の両方で施錠できるタイプの南京錠を用意しました。
この南京錠は、片方がダイヤル式、もう片方が鍵というように、施錠方式が分かれているので、解錠できなくなるリスクが低くなっています。
ワイヤータイプなので、施錠時もドアを引くと隙間が開くのが少し気になりますが、中の物を取れる程ではないので、そのまま使用しています。
宅配ボックスの組み立て
同封の六角レンチでビスを14ヶ所とめるだけなので簡単です。所要時間は10分程度。
まず宅配ボックスに左右の脚を取り付けます。
私は両脚の上に宅配ボックスを乗せて、角を合わせから10ヶ所のビスをとめました。
次に宅配ボックスの上に郵便受けを乗せて、角を合わせてから4ヶ所のビスをとめて完成です。
【本体外寸】
高さ103.5cm×幅45cm×奥行35.5cm
【郵便受け内寸】
高さ36cm×幅44cm×奥行29.5cm
※投函口:高さ6cm×幅39cm
※取り出し口:高さ10cm×幅36.5cm
郵便受けは大容量で、土台が宅配ボックスなので安定感もあり、大きく重い郵便物でも問題なさそうです。
投函口も大きく、大きめの回覧板や厚いカタログなども余裕で投函てきます。
【宅配ボックス内寸】
高さ56cm×幅44cm×奥行29.5cm
※取り出し口:高さ51cm×幅36.5cm
宅配ボックスの内寸も取り出し口も大きいので、様々な荷物の保管に利用できます。
ヤマソロ宅配ボックスの設置
玄関ドアの横に設置してみました。
我が家の玄関はアルコープ型で、玄関ドア部分が外壁よりも凹んでいるため、玄関ドアの横にちょうど良く収まりました。
本来は、盗難や転倒防止のために足元をアンカーで固定するのですが、本体が20kgと重く、倒れる心配が少ないので、とりあえず置くだけで様子をみる事にします。
郵便局では、書留等の郵便物はアンカーやチェーンで固定されていない宅配ボックスには配達してもらえません。使用感を確認して、必要であれば固定方法を検討します。
個人の感想ですが質感は想像以上です。
家が黒い外壁と木目調の玄関ドアなので、なんとなく一体感があります。
ポーチの土間は、水がたまらないように少し勾配があるので、若干のぐらつきはありますが、ほとんど気になりません。
ヤマソロ宅配ボックスの使用方法
宅配ボックスは製品によって使用方法が変わってきますが、ヤマソロ宅配ボックスの使い方はかなりアナログな印象です。
事前準備
宅配業者の配達員さんに、宅配ボックスを使用する事と、使用方法を伝えておきます。
私は設置前に荷物を受け取る機会があったので、その際に宅配ボックスを設置する予定である事を伝え、運用方法についても相談しました。
郵便局は「指定場所配達に関する依頼書」を提出する必要があります。詳しくは郵便局のホームページをご参照ください。
配達予定日の宅配ボックスの準備
荷物が届く予定がある際に準備をしておきます。
①宅配ボックスを解錠し、印鑑と鍵を設置。
②宅配ボックスにマグネットプレートを貼る。
③郵便受けの取り出し口の施錠を確認。
商品の配達
配達員さんは、不在の際に、マグネットプレートで宅配ボックスの利用希望を確認します。
宅配ボックスに荷物を入れて、中から印鑑と鍵を取り出し、送り状に押印します。
荷物と印鑑、送り状の控えを宅配ボックス内に置いて宅配ボックスを施錠し、鍵は郵便受けに投函します。
商品の受け取り
帰宅後、郵便受けを解錠して宅配ボックスの鍵を取り出し、宅配ボックスを解錠して、荷物と送り状の控えを取り出します。
宅配ボックスのデメリット
便利な宅配ボックスですが、実際に使ってみて気になる事もいくつかあります。
荷物の安全性は大丈夫?
一時的ですが、荷宅が誰でも行き来できる場所に保管されるため、やはり直接受け取るよりは不安があります。
施錠忘れなどの人為的なミスの可能性もありますし、イタズラされたり盗難の被害にあう可能性もゼロではありません。
我が家では、そういったリスクを考慮した上で、それ以上に利便性を優先したい場合にだけ宅配ボックスを使用します。
高価な荷物や大切な荷物は、日時指定で直接受け取ったり、コンビニ受け取りや営業所受け取りといったサービスを利用します。
意外と手間がかかる
宅配ボックスを安全に使用するためには、郵便受けの施錠や、印鑑や鍵の管理などの手間がかかります。
慣れの問題かもしれませんが、今までの郵便受けも施錠する習慣がなかったので、宅配ボックスを使用する時だけとはいえ、意外と面倒に感じます。
うちは田舎なので、「鍵なんてかけずに荷物を入れて印鑑もご自由に使って下さい」と思うのですが、宅配業者さんに伺うと、できるだけ施錠はしてほしいとのこと。
宅配ボックスだけに目をつけてイタズラをする人がいるかもしれません。配達する側としても、荷物をできるだけ安全に確実にお届けしたい。
確かに。不要なトラブルを避けるためには、多少の手間を惜しんではいけません。
パナソニックのCOMBOシリーズは、ワンプッシュ捺印機能やオートロック機能があるので、鍵や印鑑の管理を宅配業者さんに任せる必要がないため、もう少し手間が少なそうです。
その代わりお値段が…
受け取れる荷物は1個だけ
ヤマソロの宅配ボックスは、一回の配達分の荷物しか受け取る事ができません。
1個目の荷物を配達後に宅配ボックスは施錠されるため、不在のうちに2個目の荷物が届いた場合は、結局再配達が必要になります。
ダイケンのニコウケトールは、その名の通り複数の荷物を受け取る事ができますが、今回は郵便受けの機能も必要だったため断念しました。
宅配ボックスまとめ
宅配ボックスは、再配達を減らしてくれる便利なアイテムですが、荷物の安全性や準備の手間などの課題もあります。
最近は、様々な機能が導入された宅配ボックスが販売されており、オートロックや自動捺印、カメラで荷物を監視したり、スマホで施錠をコントロールする宅配ボックスもあります。
ただ、高機能な最新の宅配ボックスは、値段もかなり高価になってしまいます。
まずは、低価格で設置が簡単な宅配ボックスで使い勝手を試してみてから、必要に応じて高機能な宅配ボックスを検討してみたいと思います。