機能的で洗練されたデザインが魅力のカメラバッグ 「PeakDesign エブリデイシリーズ」が、2019年11月25日にリニューアルされてV2(バージョン2)が発表されました。
わたしはエブリデイ スリング 10L V2を購入したので、外観や使用感などをレビューします。
2年以上使っているV1(バージョン1)とも比較してみましたが、変更点や細かい改良点が多く、しっかりとバージョンアップしていました。
この記事では、開封しての感想や収納例、エブリデイスリングの特徴などを中心にまとめたので、初めてエブリデイスリングの購入を検討される方に読んでいただければ嬉しいです。
【YouTube動画もご参照ください】
すでにV1を使っていて、バージョンアップを検討している方は、V1とV2の違いをまとめた下記の記事もご参照ください
エブリデイスリング10L V2の開封
製品が発表された日に公式ページで発注してから、わずか4日後に手元に届きました。
値段は、海外からの送料を含めて18,805円。
開封&ファーストインプレッション
手に持つと質量からは想像できない軽さ!
そして、カメラバッグとは思えない薄さ!
【外観】
ショルダーベルトは、軽くてしなやかなシートベルトのような質感で、厚みと幅のあるショルダーパットがついています。
持ち手があるので、手に持って運ぶこともできますし、スーツケースのハンドルに通して持ち運ぶこともできるので便利です。
付属品
エブリデイ スリング 10L V2には中仕切りが2枚とキャリーストラップが2本同梱されています。
中仕切りのディバイダーはPeak Designではお馴染みの仕切りで、他のカメラバッグの仕切りに比べると、硬くてかなりしっかりとしています。
そして特徴的なのが、左右だけでなく上下にも収納スペースを分けることができる機能。
わたしは、上下に分けてまで細かく収納することは少ないのですが、小さなレンズを2つ入れたいときなどには便利な機能です。
キャリーストラップは、バッグ本体の左右6ヶ所にフックを取り付ける場所があり、カバンの外部にも三脚などを取り付けることができます。
ストラップの長さ調節もスムーズで、フックも返しがついていてカチっと固定されるので、外れる心配は少なそうです。
エブリデイスリング10L V2の収納力
カメラバッグ選びで重要なのが収納力。
わたしが使っているEOS RPを収納した様子から、どの程度の収納力があるのか紹介します。
エブリデイスリング10L V2の大きさ
公式ページ記載のサイズは以下の通りです。
外寸 | 横幅420mm×高さ255mm×奥行140mm |
内寸 | 横幅315mm×高さ250mm×奥行102mm |
機材の収納力に関しては内寸が重要になります。
メイン収納部の奥行内寸と収納力
公式ページ記載の奥行内寸は102mm。
EOS RPの高さが約85mmなので、余裕を持って収まりますし、出し入れもスムーズです。
EOS RPにSmallRigのLブラケットを付けると、高さが約100mmになるのですが、このくらいの高さが、出し入れに支障のない、ちょうど良い大きさだと感じました。
メイン収納部の横幅内寸と収納力
公式ページ記載の横幅内寸は315mm。
EOS RPにRF24-105mm(フード付き)を装着すると全長が約195mmですが、横向きに入れると約80mm程度の余裕がありました。
底部が少し狭くなっているため、カメラを横向きで収納するときの全長は270mm程度が無理なく収まるサイズでしょうか。
EOS RPとEF135mm(アダプターとフード付き)の組み合わせが約260mmになるのですが、余裕をもって出し入れすることができました。
メイン収納部の高さ内寸と収納力
公式ページ記載の高さ内寸は250mm。
EOS RPにRF24-105mm(フード付き)を装着した状態(全長約195mm)で縦向きに入れるてみると、かなり余裕があるようにみえます。
ただ、ファスナー起始部より上部はスペースが狭くなっていることや、開口部裏の収納に小物を入れたりすることを考えると、余裕を持って収納できる高さは210mm程度までと感じます。
例えば、全長が約245mmになるRPとEF-S 55-250mm(フードとアダプター付き)の組み合わせを入れてみると、余裕で収まりそうにみえますが、ファスナーを閉めようとするとかなり窮屈。
エブリデイスリングの収納部は完全な箱形ではないので、メイン収納部に収まる機材の大きさは、公式ページに記載された内寸よりも小さくなりますが、それでも十分な収納力だと思います。
エブリデイスリング10L V2の収納例
実際の収納例を紹介します。
先日旅行に行ったときは、メイン収納に、
①カメラ:Canon EOS RP & RF24-105mm
②ビデオカメラ:SONY FDR-AX45
③ミニ三脚:Manfrotto PIXI EVO
を入れて行きました。
このくらいの機材であれば余裕をもって収まるので、出し入れも楽です。
開口部裏の小物収納
開口部の裏側は小物を収納できるようになっており、伸縮性のある4つのポケットがあるので、予備バッテリーやSDカードを入れています。
PC収納部
メイン収納内側にはPCやタブレットを収納できるスペースがあり、公式ページによればMacbook Pro 13インチが収まるサイズ。
わたしはMacBook Proを持っていないのですが、iPad Airを入れたり、A4サイズの資料なども入るので使い勝手が良さそうです。
前面の小物収納
バッグ前面にも小物収納があります。
奥行がないので入るものは限られてしまいますが、厚みのないモバイルバッテリーやモバイルWi-Fiルーター、カードリーダー、フィルター、レンズペン、などを入れています。
開口部が狭いので出し入れが少し手間ですが、それだけ浸水などの心配も少ないので、頻回に出し入れしないものを入れておくと良さそうですね。
キャプチャーによる拡張収納
両サイドにはPeakDesignのキャプチャーを使ってカメラなどを取り付けることもできます。
わたしはP.O.V. キットでGopro karma gripを取り付け、写真と動画の同時撮影などに使っています。
エブリデイスリング10L V2の魅力
わたしが思うエブリデイスリングの魅力は3つ。
1.天気を気にせず持ち出せる耐候性
2.機材の重さを感じさせない携帯性
3.シャッターチャンスに強い速写性
1.耐候性
エブリデイスリングの表面は、耐候性撥水加工が施されたナイロンキャンバス生地で撥水性が高く、収納部には止水ファスナーが採用されているため、多少の雨や雪であれば、しっかりと機材を保護してくれます。
少し天気が不安なときや、水で濡れてしまう可能性のあるイベントなどでも、機材を濡らしてしまう心配が少ないので、いつでも気兼ねなくカメラを持ち出せるようになります。
2.携帯性
軽量素材によってカメラバッグとしては驚くほど軽いうえに、身体にフィットする調整機能によって、まるで体の一部のような感覚で機材を持ち運ぶことができます。
①取り付け調節
バッグにベルトを取り付けるバックルは両サイドにあるので、左右を付け替えることで、どちらの肩にかけるのかを選ぶことがてきます。
両サイドで長さを調整できるので、ショルダーパットの位置や長さ調整用のバッグルの位置も、体格や好みに合わせて微調整が可能です。
余ったベルトの端部は、バッグのスリットに入れておけるので外観もすっきりします。
②長さ調節
ショルダーベルトにはワンタッチで長さを調節できる機能が搭載されたバックルがあります。
D型リングを立ててロックを解除し、スライドさせることで簡単に長さを変えることができます。
移動時は短くしてバッグを背面にまわしておけば、体感的な重量はかなり軽くなりますし、両手も自由に使えるので、とにかく身軽に感じます。
③角度調節
ベルトとバッグとの接続部は、左右ともに角度が自在に変わるようになっています。
この機能によって、ショルダーベルトの長さを変えたり、バッグの位置を動かしたとしても、常にベルトとバッグのジョイントを適切な角度に維持して、身体へのフィット感を高めてくれます。
3.速写性
スリングバッグの特性ですが、携帯時から撮影までの動作がスムーズにできるので、速写性が高く、シャッターチャンスに強くなります。
背面にまわして移動しているときにシャッターチャンスが訪れた場合、バッグを前方にまわしてファスナーを開け、カメラを取り出して構えて撮影するまでの動作を、片手だけでも素早く行うことができます。
極端に言うと、保護性能と収納力のあるカメラストラップくらいの感覚で使えるので、実際にエブリデイスリングを使うようになってから、カメラストラップを使う頻度が激減しました。
撮影頻度が多いときは常にバッグを前方にまわしてスタンバイしておけば、さらにスムーズに撮影できますし、レンズ交換なども可能です。
乗り物に乗ったり、休憩で腰掛けるときも、バッグを前方にまわすだけなので楽ですし、両手がフリーなので、いつでも素早くカメラを取り出して撮影することができます。
エブリデイスリング10L V2 まとめ
エブリデイスリング10L V2は、携帯性と収納力のバランスが良く、ユーザーの使い勝手に配慮された細かな工夫や斬新な機能が搭載された、おすすめのカメラバッグです。
旧モデルのV1の魅力を継承しながらも、さらに改良されている部分がたくさんあるので、現在V1を使っている方も、バージョンアップを検討する価値は十分にあると思いますよ。
以上、Peak Designのエブリデイ スリング 10L V2の紹介でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。