我が家の周りで 紫陽花 が咲き始めたので、写真を撮りに出かけてきました。
紫陽花は、梅雨時の庭先や道端などの至る所に咲いている身近な花です。
緑の大きな葉っぱや可憐な色彩の花は、雨の季節を感じさせてくれる魅力的な被写体です。
今年は、「写真の明るさ」を意識しながら、どうすれば印象的な紫陽花の写真が撮れるのかを考えてみました。
紫陽花写真の露出
花の写真を撮るときは、露出を適正よりも明るくするハイキーでの撮影をすると、ふんわりと優しい印象になります。
紫陽花は綺麗な色の花なので、ハイキー撮影に向いていると思います。
また、梅雨時のイメージがあることや、大きな葉の中に咲いているため、露出をあえて暗くしてローキーで撮影する事で、花の存在感を強調したかっこいい写真にする事もできます。
ハイキーもローキーも似合ってしまう紫陽花なので、今回はどちらにも挑戦してみました。
明るさを適正露出よりも1段くらい上下に調整して撮影していきます。
使用機材
カメラ:EOS RP
レンズ②:EF135mm F2L USM
ローキーの紫陽花
まずはローキー紫陽花。
撮影日は晴天で梅雨時のしっとりとした雰囲気は全くなかったのですが、木の陰になっている場所で露出を適正よりも一段程低くなるように調整して撮影してみました。
アンダーな写真はある程度カッチリ写しだ方がかっこいいと思いF8まで絞りました。
屋外の明るい環境ですが、木陰で絞っての撮影なのでSSが遅くなります。
この場所では、一段アンダーな状態でもSSが1/50となっていました。
風があり被写体ブレをしてもおかしくない状況だったので、SSがもう少し速くなるように、ISOを上げたほうが良かったかもしれません。
写真の印象が少し物足りないので、iPhoneのLightroomアプリで明るさと色を調整します。
私はアンダーな写真は明暗がはっきりとしたほうが好きなのでコントラストを上げます。
中間域より下の明るさがたりないので、シャドウをあげます。
周辺光量を下げて雰囲気を出したりします。
色は少しさっぱりしているので、色温度を下げて紫陽花の青い色を強調します。
レタッチ後の写真がこちら
少しやり過ぎ感はありますが、今回は紫陽花にクロースアップしたシンプルな構図なのでよしとします。この辺は完全に好みですw
その他のローキー写真
同じように撮影とレタッチをした作例です。
ハイキーの紫陽花
続いてハイキー紫陽花。
ハイキーで花の写真を撮るときは、絞りを開き明るい背景を意識します。
適正露出よりも一段くらい露出を上げます。
花の部分さえ白飛びしていなければ、一番明るい部分が白飛びしていても気にしません。
明るいのですが、もう少しふんわりさせたいのでレタッチします。
明るくふんわりさせたい時は、ハイライトを下げてシャドウを上げてコントラストを低くくしています。
色は紫陽花の青を強調するため、色温度を下げます。
黄色味がかっているので、イエローの色相を調整します。
レタッチ後の写真がこちら
ちょっと色味が不自然かもしれませんが、この辺も完全に好みです。
その他のハイキー写真
同じように撮影とレタッチをした作例です。
今回の撮影時の様子とレタッチについては、動画でも紹介していますのでご参照ください。
紫陽花写真のアレンジ
今回は紫陽花にクローズアップした写真ばかりになってしまいましたが、紫陽花は季節を感じる花なので、もう少し季節感のある副題をプラスしてもよかったと思います。
6月といえば梅雨。
雨や水たまり。傘や長靴。
カタツムリやアマガエルなど。
一緒に写真を撮ると季節感が増しそうです。
ちなみに今回も一応探してみたのですが…
快晴の中で一滴の水もなく。
やっと見つけた生物がこちら
トンボ…
むしろ季節感がなくなってしまいますねw
次回は雨上がりに挑戦してみたいと思います。