こんにちは、はんか です!
今回はLogicool(ロジクール)のG502Xをレビューします。
ロジクールのG502シリーズは、ゲーム用のマウスとしては世界一売れていると言われるほど定番ですし、機能的で作業効率を高めてくれるということで、ゲーム以外の用途でも幅広いユーザーから支持されている製品です。
私も有線のG502を2台と無線のG502の合計3台を、ゲームや写真や動画編集や事務作業に使っているんですが、このマウスの操作感に慣れてしまうと、他のマウスは使えないと思えてしまうぼど気に入っています。
そんなG502がリニューアルされて、さらに進化して登場したのが、今回紹介するG502Xです。
新しいG502Xには有線タイプと無線タイプと無線+LEDライト付きの3種類がありますが、自分は無線タイプでLEDライトなしの製品を選びました。
この記事では、G502Xを開梱してのファーストインプレッションをお伝えしたいと思いますので、新しいG502が気になっているという方に参考にしていただければと思います。
この記事の内容はYouTubeでも紹介していますので、動画でも確認したいという方は下記のリンクもご参照ください。ついでにチャンネル登録もしていただけると嬉しいです!
開梱
まずはパッケージ内容の確認。同梱品はマウス本体と充電用のUSBケーブル、USBドングル、USB変換コネクター、ボタンカバー、説明書、ステッカーです。
USBケーブルはナイロン巻きの柔らかいタイプで長さは約1.9m。パソコン側がUSB-A端子でマウス側がUSB-C端子になっています。
USBドングルは無線通信の受信機で、コレをパソコンに差し込むだけで簡単に2.4GHzの高速無線通信ができるようになっています。
旧型同様にマウス本体の底部にドングルを収納できるようになっているので、自分はあんまり使ったことはないんですが、持ち運びたいときにはありがたいポイントだと思います。
変換コネクターは充電用のUSB-Cケーブルと無線通信用のUSBドングルを接続するために使います。
説明書にも掲載されていますが、G502Xの無線通信距離は最長で10mなので、USBドングルをパソコンに直接接続しても問題なく使うことができるんですが、より通信を安定させるためにはマウスとドングルの距離を20cm以内に収めることを推奨しています。
充電用のUSB-Cケーブルをパソコンに接続したままにして、変換コネクターを使ってドングルをマウスのできるだけ近くに配置しておけば、無線通信も安定しますし、充電したいといきは変換コネクターを外してマウスに接続するだけなので作業もスムーズになると思います。
ボタンカバーはマウスサイドの奥のボタンを使わない場合に取り外して、フタをしておくためのものです。
これは新しく追加された機能ですが、個人的にはめちゃくちゃ使うボタンなので、このカバーを使うことはないと思います。
外観
続いてマウス本体の外観と特徴です。G502Xは右手専用のエルゴノミクスデザインを採用したマウスで、人間の手ができる限り効率良く扱えるように設計されています。
自分は手の平を半分くらいマウスにかぶせて持つんですが、この時の親指と人差し指と小指のあたりがちょうど良くて、動かすときもしっかりとグリップできる形状になっています。
マウス上部は左クリック、右クリックと中央のホイールボタンの他に左前方に縦長のボタンが2つあって、中央には小さなボタンが2つあります。
中央の奥のボタンはホイールの動きを切り替えるためだけのもので、押すたびにホイールを回すときに抵抗感なくクルクルとまわるか、カチカチとクリック感のあるまわり方をするかを切り替えることができます。
自分は基本的にクリック感のある方しか使わないので、このボタンを使うことはありませんが、502シリーズのホイールは大きくて重いので、用途によっては切り替える方がいるのかもしれません。
さらにホイールは左右に倒したときの入力にもキー設定ができるチルト機能があります。ゲームの時などは誤作動が怖いのでオフにしていますが、細かい作業などで微調整に必要なキーなどを設定しておくと便利です。
ホイールには押し込んだときもキー入力の割り当てができて、こちらはチルト機能と違って誤作動も少ないのでゲームでも使うことが多いです。
中央手前のボタンは位置的に素早く押せる場所ではないのであまり頻繁に使うキーを割り当てることはできませんが、慣れればモニターから目を離さずに操作できると思います。
左前方の2つのボタンは右手人差し指で押しやすい位置で誤操作の可能性も低い配置なので、使用頻度はかなり多いです。
右手の人差し指は一番使いやすい指なので、左クリックだけに固定せずに、この3つのボタンを素早く行き来させることで、事務作業の作業効率やゲームでの操作性を高めることができます。
そしてマウス左側面には3つのサイドボタン。
この3つも大きく押しやすくて誤操作も少ない配置なので、使用頻度の高い重要なキーを割り当てて、親指で操作します。
自分の場合は、この親指での3つのサイドボタンの操作と、人差し指での左前方の3つのボタン操作と、中指でのホイール操作と薬指での右クリックというのが、右手の機能をフルに活用できるマウス操作になっています。
ゲーミングマウスの中にはもっとたくさんのボタンが搭載されている機種もありますが、実際に使ってみると、素早く正確に押すことのできるボタンというのは限られてくるので、そういった意味ではG502シリーズのボタン配置はかなり理想に近いです。
厳密にいうと、中央の2つのボタンは右サイドに配置して小指操作でも良いような気がするんですが、この辺は本当に個人の好みだと思います。
マウス底部には電源スイッチと、ワイヤレス充電用のレシーバーを取り付ける場所があります。
G502Xはワイヤレス充電に対応していますが、専用のPOWERPLAYという充電パッドが必要になります。
POWERPLAYはマウスパッドとワイヤレス充電器とワイヤレスレシーバーが一体化した画期的な製品ですが、値段がかなり高いことと、サイズ的にFPSゲームをするには小さいため、自分は導入していません。
できればワイヤレス充電に関しても、Qiみたいな汎用性の高い規格にしてもらえれば、充電器の選択肢も増えてありがたいのですが、今回の新しいモデルもその辺の仕様は旧モデルからの変更はありませんでした。
G502XとG502の違い
G502Xと旧モデルのG502の基本的なデザインはほとんど同じですが、新しいG502Xのほうが少しだけ横幅が大きくなって、重さが12g軽くなっています。
G502 | G502X | |
縦幅 | 132mm | 131.4mm |
横幅 | 75mm | 79.2mm |
高さ | 40mm | 41.1mm |
重量 | 114g | 102g |
左前方の手前のボタンとサイド手前のボタンはG502Xの方が大きくなっていて、押しやすくなった印象です。
奥の着脱式のサイドボタンも取り付け方を変えればかなり手前に配置できるようになったので、このボタンの使用頻度が高い方にとってはありがたいポイントだと思います。
旧モデルのG502には底部にウェイトを追加することができましたが、新しいG502Xにはこの機能は搭載されませんでした。
自分はこのバランスウェイトを使うことはなかったので特に気になりませんが、重さのあるマウスが好きな方にとってはちょっと残念なポイントかもしれません。
先端部分の角が無くなって、充電ポートは少し浅い位置になっていますし、旧型はmicroUSBポートだったのが新型はタイプCポートに変更されているので、充電ケーブルの接続に関しては新しいG502Xのほうがスムーズです。
LIGHTFORCEスイッチとLIGHTSPEEDワイヤレス
さらに新しいG502XにはLIGHTFORCEスイッチの搭載とLIGHTSPEEDワイヤレスの進化という2つの大きな改善ポイントがあります。
LIGHTFORCEスイッチはロジクールのマウスでは初めて採用された光学式スイッチです。光センサーでクリック入力を感知するため、従来のメカニカルスイッチに比べて高速かつ正確で、耐久性も高いため、ゲーミングデバイスでは主流になってきている機能ですね。
さらにLIGHTFORCEスイッチは、クリック感についても従来のメカニカルスイッチの感触に近いハイブリッドタイプということで、実際にクリックしてみても、極端に軽すぎたり違和感を感じるようなことはありません。
そしてLIGHTSPEEDワイヤレスについては、以前の世代よりも68%高速化され、さらに効率性の改善によりバッテリーライフが大幅に改善されています。
通信速度に感じては従来のG502のLIGHTSPEEDワイヤレスも、「有線より速い」と言われるほど高速だったので、さらに高速化されたといってもそれを実際に体感で感じとれるは正直自信がありませんが、バッテリーライフに関しては、G502が最大60時間(ライトなし)に対して、G502Xが最大140時間と、倍以上改善されているので、充電サイクルはかなり変わってきそうです。
以前は無線マウスは「遅延が心配」とか「充電が面倒」というイメージがありましたが、私は旧モデルのG502ワイヤレスを使い始めた段階からそういったは不安は完全に解消されたので、そこからさらに進化したG502Xに関しても、遅延や充電の手間については気にする必要は全くないと思っています。
さらにもうひとつ。新しいG502Xにはホワイトカラーもラインナップされました。
デスクまわりを白いガジェットで統一されている方には嬉しいだと追加カラーですね。
GHUBの設定
G502XはUSBドングルをパソコンに差し込むだけですぐに使い始めることができますが、GHUBという専用ソフトを使うことでマウスボタンのキー設定や感度などを変更することができます。
GHUBを開くと接続しているロジクール製品が表示されるので、G502Xを選択します。
主な設定項目は、LEDライト設定とキー割り当てとマウス感度設定ですが、今回購入したG502XはLEDライトが搭載されていない機種なので、キー割り当てと感度設定のみになります
キー設定はマウスの各ボタンの割り当て設定です。ショートカットやマクロなども割り当てることができます。
右下のGシフトをONにするとGシフトキーを押している状態のキー割り当てを変更することができます。
マウス感度設定では、マウスを動かしたときにどのくらいカーソルが動くかを設定するDPI感度とマウスの通信頻度を設定するレポートレートを変更できます。
マウス設定は使用するソフトやアプリごとにプリセットとして登録しておけるので、デフォルトは普段の事務作業用の設定にしておいて、ゲームや動画編集ソフトではまた別の設定を登録しおけば、そのソフトを開いたときに自動で切り替わってくれるようになっています。
フォートナイトでG502Xを使ってみた感想
続いてG502Xでフォートナイトをプレーしてみての、実際の使用感をレビューします。
まずグリップ感に関しては、旧モデルからそんなに変わっていない印象ですが、手の平や指の収まり良くて、しっかりとホールドしながら操作することができます。
重さに関しては、順番に持ち比べてみると明らかに新しいG502Xの方が軽く感じますが、実際にゲームをしていると、操作スピードが上がったり楽になったという感覚はそれほどありません。
軽くなったとはいえたった12gで、まだまだ100g以上あるので、最近の軽量マウスに比べれば重いほうですし、できるだけ軽いマウスが欲しいという方にはあまりおすすめできない製品だと思います。
ただ重さがあるほうが安定感があって正確な操作ができるというメリットがあるので、個人的にはこのくらいの重量感があるほうが扱いやすいです。
操作スピードに関してはマウスパッドによっても変わってくるので、重さが気になる方は摩擦の少ないマウスパッドを試してみても良いと思います。
私はRazerのStrider Lというマウスパッドを使っています。
この製品はハードパッドとソフトパッドの中間にあたるハイブリッドタイプで、G502でもかなり素早いフリック操作ができるのでおすすめです。
新しいG502Xを使ってみて、旧モデルとの違いを一番感じた部分は、左サイド奥のボタンとマウスホイールです。
まず左サイド奥のボタンに関してはやっぱりかなり押しやすくなりました。ボタンが手前にきてくれたおかげで親指を無理に伸ばさなくてもボタンを押せるので、グリップが崩れずに素早く操作することができます。
マウスホイールに関しては、表面のラバー形状が少し変わって、新しいG502Xの方が指のかかりが少なくなっています。
もともとG502のホイールはかなり大きいという特徴があったので、それに比べるとけっこう操作感の違いを感じます。
私は中指を常にホイールの上に乗せているんですが、この時に中指の第一関節の腹で中央のボタンを間違って押してしまうことが何回かありました。
考え方によっては中央ボタンを押しやすくなったとも言えるんですが、どうしても誤爆が多かったので、とりあえず今は中央手前のボタンは無効にして様子をみていてます。今後は誤爆しても問題なさそうなキーを割り当てようか検討中です。
そしてもうひとつ。左クリックと右クリックに関しては、かなり精度が高くなったように感じました。
G502XはLIGHTFORCEスイッチの搭載とLIGHTSPEEDワイヤレスの進化によって、スペック上は速度や正確性や耐久性が向上していますが、正直体感できるほどの変化はないだろうと思っていたんですが…初めてゲームで使った瞬間から予想以上に違う感覚だったのでびっくりしました。
反応スピードというよりは正確性が格段に良くなったという印象です。例えばフォートナイトでは建築と編集を連続で行う場合などに違いを感じました。
トリプルエディットのように、階段、床、屋根を置く左クリック、床編集の左クリック、屋根編集の左クリック、壁を置く左クリック、壁編集の左クリックという順番で、1秒くらいの間に5回左クリックを押す必要があります。
しかも連続で左クリックを押すだけではなくて、キーボードやマウスの他のボタンで編集キーや建築ピースのキーを押しながら、その間に正しい順番で左クリックを押す必要があるので、ちょっとでもタイミングがずれてしまうと建築編集が詰まってしまうんですが、これがG502Xに変えてからは、明らかにこういった失敗が少なくなりました。
ただこれは、今まで使っていたG502はかなり使い込んでいるので、もしかしたらボタンの反応が悪くなっている可能性もあるので、新品の製品で比べたらそこまで違いは感じないのかもしれないんですが、とにかく今まで使っていたマウスが壊れていたんじゃないかと思うくらいに違いを感じることができたので、G502Xを購入して大正解だったと思っています。
そしてもし、使い込んだことによってボタンの反応に差がでているとしても、G502Xから搭載された光学式スイッチは耐久性が高いといメリットもあるので、FPSゲームなどでマウスを酷使するという方には、長く使えるという意味でも新しいG502Xのほうがおすすめです。
G502X まとめ
G502Xはボタンの配置やグリップ感が自分にはぴったりのマウスだと思いますし、さらに進化したLIGHTSPEEDワイヤレスや、新しく搭載されたLIGHTFORCEスイッチによって、より完成度の高いマウスになったと感じました。
デメリットとしては、ゲーミングマウスとしては少し重いことと、値段が高いことくらいですが、重さに関しては自分のようにむしろメリットと感じる方もいると思いますし、価格に関してはちょっと高いとは思うんですが、性能や長く使うことを考えると納得できる金額だと思います。
もしFPSゲームのようにマウスを大きく振り回すような使い方をしないのであれば、半額で買える有線タイプを選んでも良いと思います。
有線タイプなら充電の手間はなくなりますし、重さも無線タイプより13g軽くなっているので、事務作業や写真や動画編集などだけに使うのであれば、自分は有線タイプのほうを選んだと思います。
そして、どうしてもゲーミングマウスは光らせたいという方は最上位モデルのG502Xプラスを選びましょう。
こうやって用途に合わせて選択肢があるというのもG502Xシリーズの魅力だと思うので、購入を検討している方は、どんな使い方をしたいかを考えて、ベストな製品を選んでみてください。
以上、今回はロジクールのG502Xのファーストインプレッションをお伝えしました。最後まで読んでいただきありがとうございました!