2021年7月30日、GIZMON(ギズモン)のボケフィルターがリニューアルされて発売されました。
ギズモンのボケフィルターは、たしか4.5年前にも3千円くらいで販売されていたんですが、今回の新製品はなんとお値段が税込で980円と激安だったので、勢いでポチってしまいましたw
ボケフィルターはカメラ好きなら一度は試してみたくなる面白いアイテムなので、まだボケフィルターを試してことがないという方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
この記事の内容はYouTubeにも投稿していますので、ぜひそちらもご参照ください。
GIZMON Bokeh Freedom Filter 20 レビュー
まずは開封してボケフィルターのパッケージ内容を確認していきます。同梱品は説明書(日本語)と、いろいろな形が切り抜かれたディスク、それを取り付けるフィルターの3点です。
ディスクは全部で20種類入っています。
プラッチック製ということですが、かなり薄いので硬い紙のような感じです。
「ディスク」と呼ぶには、そこまで堅牢性があるようには思えませんが、光が透けたり反射しないような材質ですし、これが全部で20枚入っているので、これで980円という価格を考えれば、お値段以上のクオリティだと思います。
ディスクを取り付けるフィルターは金属製で、こちらはなかなか質感がいいです。
ボケフィルターの使い方
ボケフィルターの使い方は簡単で、好きな形のディスクをフィルターに装着して、レンズの先端に取り付けて絞り開放で撮影すると、玉ボゲの形を変えることができます。
ディスク側とレンズ側のリングが回旋するようになっているので、撮影しながら角度調整もできますし、横構図と縦構図の切り替えもスムーズにできます。
ただ、このギズモンのボケフィルターは今のところフィルター型が52mmのものしか発売されていないので、それ以外のフィルター型のレンズに使いたい場合は、ステップアップリングかステップダウンリングが必要になります。
今回はフィルター型43mmのRF50mmF1.8とフィルター型67mmのRF100mmF2.8の2つのレンズを使うので、43mmから52mmへのステップアップリングと、67mmから52mmへのステップダウンリングを準備しました。
それぞれ400円くらいするので、使うレンズによっては追加費用が必要になってしまうんですが、それでも以前のボケフィルターよりは安いですし、変換リングは他のフィルターにも使えるので、いろいろな種類を持っておくと便利だと思います。
ボケフィルターが使えるレンズ
このボケフィルターはどんなレンズでも使えるわけではなく、いくつかの条件があります。
ギズモンの製品ページには、ボケがうまく出るレンズの条件として、
- フィルター型が37~62mm
- 絞り値がF2.8以下
- 焦点距離が50mm以上
という3点が紹介されています。
さらに具体的には、レンズの焦点距離をF値で割った数が26に近いほうが良いとされていて、相性が良いレンズとして、5本のレンズが紹介されています。
今回使うRF50mmF1.8については、条件を全て満たしているので問題ないと思うんですが、RF100mmF2.8はフィルター型が67mmで、条件をオーバーしているので、もしかしたらうまくいかないかもしれませんが、実際に撮影してみて、どんなボケになるのか試してみたいと思います。
RF50mmF1.8とボケフィルターの作例
今回はできるだけ大きな玉ボゲを作りたいので、しっかりと寄っても全体が収まるように、小さいクリスマス飾りを使ってみました。
玉ボケ用の点光源は、クリスマスツリーの上につけるLEDライトのトップスターを使います。
まず定番のハート形ディスクから撮影してみました。
玉ボケのほうは綺麗にハート形になってくれたんですが、隅のほうがケラれてしまいます。
いろいろと角度を変えたりしてみたんですが、ハート型はどうやってもケラれてしまいました。
50mmF1.8は全ての条件を満たしていたので、ちょっと残念です。もしかしたらステップアップリングなしで使える50mmF1.8ならケラれないのかもしれません。
続いて、個人的に今回のボケフィルターで一番気になっていた雪の結晶ディスクで撮影してみました。
複雑な形なのでうまく写るのか不安だったんですが、かなり綺麗に形がでてくれましたし、このディスクはケラれもほとんどありません。今回のクリスマスモデルにもぴったりのボケでなかなかいい感じですね。
続いて他のディスクも全て試してみました。
やっぱり形によってはケラれてしまうものもあるんですが、どれもボケの形は綺麗に変わってくれました。
RF100mmF2.8とボケフィルターの作例
続いてRF100mmF2.8でハート形ディスクを撮影してみました。
こちらはケラれもなくかなりいい感じです。RF50mmF1.8よりも大きくボケてくれるので、インパクトが大きいですね。
続いて雪の結晶ディスク。
こちらもバッチリ。他のディスクも撮影してみましたが、しっかりとボケの形を変えることができまし、ケラれもほとんどみられませんでした。
ギズモンのボケフィルター まとめ
ギズモンのボケフィルターをRF50mmF1.8とRF100mmF2.8で使ってみた結果、意外にも全ての条件を満たしていた50mmではケラれが発生してしまい、フィルター型がオーバーしていたRF100mmに関しては全く問題なく使うことができました。
50mmのケラれについてはちょっと残念でしたが、問題なく使えるディスクもありますし、多少のケラれについてはトリミングなどでも調整できると思います。
ボケフィルターは黒い紙などを好きな形に切り抜いてレンズの前に貼り付けるだけでも、同じような効果があるので、興味のあるかたはぜひ、自作のボケフィルターを作って遊んでみてください。
ただ、私も何回か自作のボケフィルターを作ってみたことはあるんですが、どうしても形が崩れてしまったり、微妙な調整が難しくて、意外と手間や費用がかかったので、ギズモンのボケフィルターであれば、綺麗な形のディスクが20種類も入っていて、それが980円で購入できてしまうので、個人的には自作するよりも購入してしまったほうが良い結果になるのではないかと思います。
今回は限定的な条件での試し撮りでしたが、撮影距離を調整してボケの大きさを変えてみたり、点光源の色や配置を変えたりしても面白そうですし、説明書にも紹介されていましたが、黒い紙を好きな形に切り抜いてフィルターに取り付けることで、全て自作するよりは質の高いオリジナルフィルターを作ることもできるみたいなので、またいろいろと試してみたいと思います。
以上、ギズモンのボケフィルターの紹介でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。