今日はGoproの純正ジンバル karmaグリップ についてです。
数年前からGoproを使って動画を撮っているのですが、Goproには撮影用途によって様々な周辺機器があり、いろいろな撮影方法を試してきました。
私は、子供達と遊ぶ日常だったり、旅行の景色などを撮っているのですが、最近はGopro純正ジンバルのkarmaグリップを使って撮影する事が多くなっています。
今回は、karmaグリップを使った動画撮影について、私の感じたメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。
ジンバルで高品質動画
どんなに解像度の高い映像でも、ブレや傾きがあると見ているだけで疲れてしまいます。
そのブレや傾きを物理的に補正してくれるジンバルは、動画の質を飛躍的に高めてくれるアイテムで、初めてジンバルを使った撮影を体感した時は、もうジンバルなしでの撮影には戻れないと思うほど感動しました。
私の使っているGoproHero6には電子手ブレ補正が搭載されていますが、デジタル処理による補正には限界があります。大きなブレや傾きには対応できませんし、画質の低下といったデメリットもあるため、ジンバルを使った撮影の方が安定して質の高い動画を撮影する事ができます。
karmaグリップを選んだ理由
Gopro用のジンバルには純正のkarmaグリップの他にもサードパーティー製のジンバルがいくつかあります。
性能や価格面で魅力的な製品もありますが、私は純正ならではのGoproとの一体感を理由にkarmaグリップを選択しました。
ピッタリと吸い付くように装着できるので、どんなに激しく動かしても外れる心配がなく安心感があります。
また、グリップ部のリモコン操作で、電源や録画のON-OFF、モード切り替えなどができるため、Gopro本体を操作する必要がなくなります。
さらに、使用時はグリップ部の内蔵バッテリーからGopro本体に給電されるため、Gopro本体のバッテリー残量を気にせずに撮影することができます。
ただし、グリップ部の内蔵バッテリーは決して十分な容量ではないので、その辺の対策については後述します。
キャプチャーがおすすめ
Goproなどの小型カメラはウェラブルカメラともよばれるように、身体に身に付けて主観的な視点で撮影することで、実際に体験しているような映像を撮る事ができます。
karmaグリップもグリップ上部にマウンティングリングがあり、いろいろなところに取り付けての撮影ができるようになっています。
私は、リュックやスリングバッグにピークデザインのキャプチャーを利用して撮影をしているのですが、これが本当に使い勝手がよくておすすめです。
リュックタイプの場合
リュックの肩紐にキャプチャーによってkarmaグリップを装着することで両手がフリーの状態で移動しながら撮影ができます。
マウンティングリングを少し調整して、Goproが進行方向を向くように装着しておけば、実際に自分が移動しながら見ているような臨場感のある動画が撮れます。
小型化された3代目のキャプチャーはベルトを通す幅が55mm程度までなので、私の使っているエンデュランスExtのベルトの場合は、ベルト前面の紐に取り付けています。使用感は全く問題なく、むしろ身体へのあたりがないので快適です。
高さがちょうど胸のあたりになるので、両手での作業などを撮影すると手の動かし方が分かりやすくHowTo動画などにおすすめです。
karmaグリップをキャプチャーから外して、アングルやポジションを変えての撮影にも簡単に移行できます。
スリングタイプの場合
私の使っているピークデザインのエブリデイスリングには、サイドにキャプチャーを取り付ける事ができるので、荷物が少ない場合はスリングバッグにkarmaグリップを付けて撮影することもあります。
撮影時はスリングバッグを前方に回して、リュックの場合と同様に両手がフリーの状態で撮影ができますし、取り外しての撮影も簡単です。
【エブリデイスリング 5L】
【エブリデイスリング 10L】
ピークデザインのキャプチャーは、リュックてもスリングバッグでも、動画撮影だけでなくカメラでの写真撮影も快適に行う事ができるので、 「動画も写真も両方撮りたい!」という場合には最適なアイテム だと思います。
karmaグリップのデメリット
私が感じるkarmaグリップのデメリットはバッテリー容量と防水性能です。
①バッテリー容量
karmaグリップには内蔵バッテリーが搭載されておりGoproに給電しながらの撮影ができますが、バッテリー容量が2400mAhで、決して十分な容量とはいえません。
撮影時以外は電源を切って使用すれば、半日程度であればなんとか持ちますが、一日中使う場合や長時間の連続撮影をしたい場合などには充電が必要になります。
②防水性能
karmaグリップは防水仕様ではありません。GoproHero5以降は本体のみで水深10mまで使用できるというタフな仕様なのに、karmaグリップの防水性能が低いというのはとても残念です。
ただ、全天候型で雪の中でも使えるとされており、実際に何度か雨や雪の中で使用したり、雪山に埋まってしまった事もありましたが、すぐに水分を拭き取り、その後も問題なく使用できています。
それでもやはり水には気を使ってしまうので、できれば水の中につっこんでも大丈夫ってくらいの防水性能があればGoproの魅力を最大限に活かせると思います。
デメリットの対応策
上記のデメリットを考えると、フェイユーテックのジンバルがバッテリー駆動時間が長く、防水性能も高そうなので、karmaグリップを購入前にどちらにするか悩みました。
結局、Goproとの一体感というメリットを優先してkarmaグリップを選択したわけですが、デメリットを少しでも軽減するために以下のような対策をしています。
①バッテリー対策
半日以上使用する時はモバイルバッテリーを使用しています。
リュックやスリングバッグに装着して使う場合は、収納部にモバイルバッテリーを入れて給電しながらの使用しています。コードもそれ程気にならずに使用できます。
【エンデュランスExt着用時】
【エブリデイスリング5L着用時】
【エブリデイスリング10L着用時】
私が利用しているモバイルバッテリーは①Gopro純正のポータブルパワーパックと②Anker PowerCore Speed 20000です。
ポータブルパワーパック
【国内正規品】 GoPro ウェアラブルカメラ用バッテリー ポータブルパワーパック AZPBC-002
※クリックでAmazon詳細ページ
私が購入した時は、6,000円くらいで「高いなぁ」と思っていたのですが、今のAmazonの価格をみると4倍くらいになっているので、この金額では購入対象にはならないかもしれません。
バッテリー容量:6,000 mAh
充電出力:5V/1.5A
メリット
・純正品としての安心感
・薄型軽量で携帯性が高い
デメリット
・容量が6000と控えめなのに結構なお値段
・出力端子がUSB-Aのみ
値段とバッテリー容量に関しては、純正品の安心感と携帯性の高さから仕方ないかと思うのですが、出力端子がUSB-Aによる5V/1.5Aの出力のみで供給力の不足を感じます。連続使用した場合は 消費電力に対して充電が追いつかない 事があります。
Anker PowerCore Speed
Anker PowerCore Speed 20000 PD
※クリックでAmazon詳細ページ
バッテリー容量:20100mAh
出力:PD出力 5V=3A, 9V=2.6A, 15V=1.6A
メリット
・大容量で低価格
・USB-Cによるハイパワー出力
デメリット
・大きくて重い
純正バッテリーのデメリットを補うために購入したバッテリーで、出力も容量も十分にあります。karmaグリップへの充電時間を計測してみると、ポータブルパワーパックが約4時間40分かかったのに対してAnker PowerCore Speedは約2時間で充電する事ができました。Anker PowerCore Speedがあればバッテリーに関しての不安はほとんどなくなります。
ただ、結構な大きさと重さなので、収納力の高いリュックを使用する時に使っています。
各バッテリーの動作時間比較
実際に各バッテリーで充電しながらkarmaグリップの動作時間を比較してみました。
①モバイルバッテリーなし
連続動作時間: 約3時間5分
②ポータブルパワーパック使用
連続動作時間: 約7時間10分
③Anker PowerCore Speed使用
連続動作時間: 約13時間50分
今回は、Goproの電源は入れてありますが録画はしていません。またkarmaグリップも動きがなく負荷が少ない状態なので、実際の使用ではもっと消費電力が多くなり動作時間は短くなります。
公式のサポート情報によると、
動作時間:
4K30 で撮影すると、Karma Grip のバッテリーは、1時間45分もちます。
とあるので、バッテリーなしでの動作時間が約3時間だったことから、今回の検証結果のおおよそ半分くらいの時間は、実動でも連続使用が可能ではないかと予測しています。
どちらのバッテリーも容量の割に動作時間が短く感じました。購入してから1年程度なので、それ程使い込んだわけでもないのですが…
ポータブルパワーパックは、消費電力が増えた場合は充電スピードが電力消費に追いつかない可能性がある事にも配慮する必要があります。
ただ実際の使用感としては、あまり連続して撮影しないのであればポータブルパワーパックでも一日中撮影する事ができており、私の場合は携帯性の高さからポータブルパワーパックを使う事が多くなっています。
あまり連続撮影をしてデータが増えてしまうと、ストレージ容量の問題もありますし、なにより後の編集が大変になってしまいます。
②防水対策
防水性能に関してはどうする事もできないのですが、キャプチャーでkarmaグリップを使っている場合、急に大雨が降ってきてしまった時などにいちいちリュックに収納するのが面倒だったり、スリングバッグの場合は収納スペースが確保できないことがあります。
そんな時のために、私は使い捨ての シャワーキャップ を数枚リュックやバッグのポケットに入れています。
LEOBRO シャワーキャップ 使い捨てヘアキャップ 100枚入
※クリックでAmazon詳細ページ
私はAmazonでまとめて購入していますが、数枚であれば、100円均一などでも購入できます。
見た目は残念な感じですが、かぶせるだけで簡単にある程度の雨ならしのげますし、karmaグリップだけでなく一眼レフカメラなどの一時的な防水にも使えます。
シャワーキャップを持ち歩いているだけで、多少の雨なら大丈夫という安心感があり、防水性能の低いkarmaグリップでも持ち出し易くなるのでおすすめです。
Karma グリップ まとめ
Goproとkarmaグリップとキャプチャーの組み合わせは、移動したり両手で作業をしながら臨場感のある映像を撮影できます。
動画に関してはこれで充分かなと個人的には満足しています。
ただ、防水仕様で大容量バッテリーを搭載したkarmaグリップ2なんてのが登場してしまったら、迷わず更新してしまうかもしれません。
何気なく書き出したブログでしたが、気づけば結構なボリュームになってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございます^_^