今日は Feelworld Master MA5 という外部液晶モニターの紹介です。
カメラやビデオカメラには液晶画面がついているので、撮影時の映像や各種設定などの情報を確認できて便利です。
ただ、携帯性やコストの問題から、カメラ本体の液晶は機能が削られているため画面サイズや画質が物足りなく感じてしまうことがあります。
そこで今回は、そんな不満を解決してくれる外部液晶モニターを紹介したいと思います。
MA5のおすすめポイント
外部液晶モニターには様々な機種がありますが、私は基本性能に対するコストパフォーマンスの高さからFeelworld Master MA5(以下MA5 )を使用しています。
Feelwordのモニターは商品ラインナップが豊富で、多くの方が利用されていおり、プロカメラマンの方のレビューやYouTubeでの紹介動画などもたくさんあります。
そのため多くの情報を得た上で購入する事ができるので、外部液晶モニターを初めて購入する場合でも検討しやすいメーカーです。
私が使用しているMA5は画面サイズが5インチで外部モニターとしては小さいですが、EOS RPの本体液晶に比べると格段に見やすく、手持ち撮影でも許容範囲の大きさや重さだと思うので、個人的には丁度良いサイズだと感じています。
MA5とEOS RPの接続
MA5には本体の他に、
①HDMIーミニHDMIケーブル
②HDMIーマイクロHDMIケーブル
③サンシェード
④チルトアーム
⑤キャリングバッグ
⑥使用説明書(日本語&英語)
が同封されています。
MA5をEOS RPに接続するには④チルトアームでカメラのホットシューに装着し、HDMIーミニHDMIケーブルを接続します。
附属のHDMIーミニHDMIケーブルが少し長過ぎるため、私は下記のケーブルを使用しています。
MA5の電源は、モニター背部にバッテリーを装着するか右側面のDC入力(7〜27V)を使用します。残念なことにMA5にはバッテリーが附属していないため、別途用意する必要があります。
使用できるバッテリーは、F970とE6シリーズで、私は6DⅡで使用しているLP-E6や互換バッテリーを使用しています。
MA5をRPに使用するメリット
バリアングルがあるのにMA5は必要?
キヤノンユーザーの方は記事タイトルをみて、
EOS RP に外部モニター必要?
と感じる方も多いと思います。
確かに…
なぜなら、 RPにはバリアングルモニターが搭載されているからです。
バリアングルモニターは自在に液晶の向きを変えられるので、様々なアングルでの撮影が簡単にできますし、クルっと反転させて気軽に自撮り撮影を楽しめるという魅力があります。
むしろそういった用途のために、わざわざ外部モニターを使うのが面倒で、バリアングルモニターが搭載されているカメラを選択する方も多いと思います。
ただ、本体液晶の機能には限界があります。
自撮り撮影では距離が離れると小さい画面では見えづらく、特に動画撮影時のピントの確認などは大きな画面の外部液晶のほうが確実です。
また、晴天時の屋外での撮影などでは、太陽光の反射で本体液晶はほとんど使いものにならないような状況も多く、無理なアングルやポジションの撮影でも、なんとか無理矢理ファインダーを覗きながら撮影することがあります。
外部液晶は高輝度なので明るい場所でもみやすく、フードを装着することで太陽光の反射を防ぐことができるといったメリットがあります。
wifi機能があるのにMA5は必要?
RPや最近のカメラにはwifi機能が搭載されているため、アプリを使えばスマホやタブレットをモニターとして使用する事ができます。
iPhoneやipadを手元に置いた状態で映像を確認しながら、設定変更や撮影ができるとても便利な機能です。
ただ、やはりwifi接続は有線接続に比べると映像表示の安定性が低く、動きのあるシーンなどでは映像がカクカクと途切れてしまうことがあります。
激しく動く被写体や、構図を変えながらの撮影では外部液晶のほうが快適に撮影ができます。
MA5をRPで使用するデメリット
RP本体に映像が表示されない
RPはHDMI出力時の制限によって、MA5に映像を出力している間はRP本体の液晶とファインダーが暗転して使用できません。
これはMA5のデメリットというよりは RPの仕様で仕方がないのかもしれませんが残念です。
厳密に言うと、 RPでも動画撮影時のみに選択できるメニューで、「HDMI出力時の情報表示」を なし に設定すると両方の画面に映像を表示することができます。
ただこの時は RP本体での録画ができません…
ただ映るだけでは意味がありませんよね。
つまりMA5をRPの外部モニターとして使いながら撮影するときは、液晶表示の確認は全てMA5側で行う必要があります。
タッチ&ドラッグAFが使えない
写真撮影時も本体液晶が全く使えないため、AFポイントを任意選択する際のタッチ&ドラッグAFが使えません。そのため十字キーにAFポイントの移動を割り当てて、ポチポチと動かすしか方法がなく結構面倒です。
マルチコントローラーなどの物理操作でグリグリとAFポイントを動かせる機種なら影響は少ないのかもしれません。
水準器が表示されない。
写真撮影時にMA5に出力する映像には、ほとんど本体液晶と同じ情報を表示する事ができるのですが、水準器だけは表示されません。
【 RP液晶表示】
【MA5表示】
手持ち撮影の時などは、いつも水準器を目安にして傾きに気をつけていたので、表示されていないと少し不安になります。
まとめ
外部モニターのMA5には、本体液晶にはない視認性の高さというメリットがあり、被写体や環境によっては快適な撮影を助けてくれる魅力的な機材です。
ただHDMIの出力制限などのデメリットもあり、携帯性やコストの事を考えると、 バリアングルモニターやwifi機能で代用しながら、手軽に撮影を楽しんだほうが、 RPの用途には向いているのかもしれません。
私も正直なところ、 RPでは外部モニターを使う予定はありませんでした。
ただ、このブログやYouTube動画の資料のために、I-O DATA HDMIキャプチャーボードという機材と組み合わせて、撮影時のカメラの操作画面を録画するためにMA5を使用しています。
とても個人的な用途ですが、その方法についても次回の記事で紹介したいと思います。
今回はコストパフォーマンスの高い外部モニターのFeelworld Master MA5の紹介でした。