こんにちは、はんか です。
今回は、キャンプ用に購入したアルパカストーブをレビューしたいと思います。
キャンプ用の灯油ストーブと言えば、トヨトミやアラジン、フジカなどが有名ですが、今回紹介するアルパカストーブも、最近はリニューアルもあって、かなり人気が高くなっている製品です。
個人的には、デザインとサイズ感がすごく気にいってアルパカストーブを選んだんですが、アウトドア用として灯油ストーブを購入するのはこれが初めてなので、今回は実際に使ってみながら、初心者目線での使用感などを細かくレポートしていきます。
アルパカストーブの購入を検討している方や、キャンプ用のストーブ選びで悩んでいると言う方に参考にしていただければと思います。
この記事の内容は動画でも紹介していますので、ぜひそちらもご参照ください。
アルパカストーブの同梱品
今回は予約特典として収納ケースが付属していました。
表面は少しザラザラしたキャンバス生地で、しっかりとアルパカのロゴも入っていて、安っぽい感じは全くありませんし、全面に1cmくらい厚みのある緩衝材も入っているので、保護機能はそこそこあると思います。
ハンドストラップがついているので、持ち運びにも便利ですし、ショルダーストラップも付属しています。
なかなか使い勝手の良さそうなケースなので、これが無料で付属していてくれたのはありがたいポイントです。
ケースの開閉はダブルジッパーで、上部からサイドまで大きく開口して、取り出しや収納がスムーズにできるようになっています。
説明書兼保証書と使用準備の冊子が同梱されていて、どちらも日本語で細かく使い方や注意点が掲載されています。
アルパカストーブの使用準備
まずは「使用前の準備」を参考にしながら、ストーブ内の梱包材を取り除きます。
まず取手を外します。取手は返しがついていて、ストーブ本体に対して90°のところでしか引き抜けないようになっています。
取手を外すと上板も簡単に取り外すことができます。
燃焼筒を保護している段ボールの梱包材を取り除きます。
燃焼筒を取り外して保護シートを取り除きます。
燃焼筒と天板と取手を元に戻して、使用前の準備は完了です。
アルパカストーブの特徴
2021年モデルのアルパカストーブは、ブラックとオリーブの2色があるんですが、今回は新色のオリーブを選びました。落ち着いた色でアウトドアでも自然に馴染みそうですし、樽型のシンプルな形も含めて、目立ちすぎずも存在感のあるデザインなので、実物を見ての第一印象は想像以上にいい感じです。
アルパカストーブの基本仕様についてですが、個人的に一番魅力を感じたのはコンパクトなサイズ感です。アルパカストーブは幅と奥行が35cmの円柱型で、高さも約40cmなので、他社製品と比較してもかなり小さいストーブです。
アルパカストーブ | フジカハイペット | トヨトミ 対流型ストーブ | アラジン ブルーフレーム | |
暖房出力 | 3.0kW | 2.5kW | 2.5kW | 2.6kW |
本体(mm) | 405×350×350 | 432×310×310 | 486×388×388 | 551×388×405 |
質量(Kg) | 6.6㎏ | 5.6㎏ | 6.2㎏ | 8.5㎏ |
燃焼時間 | 約10時間 | 約10〜12時間 | 約20時間 | 約15時間 |
タンク容量 | 約3.7L | 約3.6L | 約4.9L | 約4.1L |
アウトドアで使うことを考えると、持ち運びが楽だったり、サイトでの設置スペースや家に保管しておく時の収納スペースも節約できるので、このサイズ感は大きなメリットだと思います。
あとは個人的な理由なんですが、うちではスノーピークのジカロテーブルを使っているんですが、その真ん中のスペースにアルパカストーブはすっぽりと収まるサイズなので、それも購入を決めた理由のひとつです。
コンパクトなアルパカストーブですが、暖房出力は3kWで、スペック上は他社製品以上の出力があるので、ストーブで最も需要な暖房性能も全く問題ありません。
タンク容量は3.7リットルなので他社製品よりも少ないですが、燃焼継続時間は約10時間あるので、1泊のキャンプであれば十分です。
アルパカは韓国のメーカーですが、2020年のリニューアル以降は日本のJHIA(日本燃焼機器検査協会)という検査機関の安全基準に合格していて、国内にも正規代理店ができて流通量はかなり増えているので、海外メーカーではありますが、日本製品と変わらないくらいの安心感があります。
アルパカストーブのために準備した道具
初めてのキャンプ用ストーブということで、いろいろと周辺アイテムも準備しました。
灯油缶
灯油缶はPLOW(プラウ)の携行缶を購入しました。
灯油管には軽くて価格も安いポリタンクもあるんですが、今回は耐久性を重視して金属製の製品を選びました。
カラーは光沢の少ないアーミーグリーンで、アルパカストーブと似た色味なので、統一感があります。
高さがなくて底が広いデザインで安定感があるので、車載時なども倒れる心配はありません。
容量は10Lです。アルパカストーブのタンク容量が3.7Lで約10時間使えるといことなので、2泊のキャンプでも十分に足りると思います。
重さは約3Kgあるんですが、実際手に持ってみると、グリップがしっかりしているおかげなのか、そんなに重くは感じないので、空の状態であれば片手でも余裕で持ち運ぶことができます。
この製品は給油ノズルが付属していて、紛失しないようにキャップの中に保管しておけるようになってます。
ただ、アルパカストーブの給油口はかなり小さいので、残念ながらこの付属のノズルで直接給油することはできませんでした。
実際に測ってみると、アルパカストーブの給油口の内径が19.85mmで、プロウの付属ノズルの選択が20.09mmだったので、あと少しなんですが、どう頑張っても入らなかったので、別に給油用の道具を準備する必要があります。
給油ポンプ
給油ポンプはいろいろと悩んだんですが、今回は一番手軽な手動のポンプを購入しました。
使わない時はストーブケースのサイドポケットに入れて置けるように、ポンプケースも準備しています。
五徳
定番ですが五徳も準備しました。
キャプテンスタッグの製品ですが、逆さに乗せると、多少ガタつきはありますが、アルパカストーブの天板にピッタリの大きさで、問題なく使えました。
ストープの上はかなり熱くなって、お湯などはすぐに沸騰してしまうので、火力を調整するために活用していきます。
一酸化炭素チェッカー
安全対策として一酸化炭素チェッカーも準備しました。
本来であれば日本製のほうが安心なんですが、予算の都合で中華製品を2個購入しました。
どちらも日本語説明書がついていて操作は簡単です。
ストープを使うときはしっかり換気をしたり、就寝時は使わないといった対策を徹底するんですが、念のためのお守りとして一酸化炭素チェッカーも常備しておきます。
温湿度計
最後に温湿度計です。
防滴仕様で屋外の気温も同時に測ることができる製品を選びました。
温度計は絶対に必要というわけではないんですが、アウトドアでのストーブがどのくらい効果があるのかを確かめるために購入しました。実際の気温を確認していくことで、どのくらいの気温までならキャンプを楽しめるのかもわかってくると思います。
アルパカストーブの試運転
まずは自宅で試運転をしてみるために、プロウの携行缶で灯油を購入してきました。車で10分くらいの移動でしたが灯油の漏れは全くありません。少し匂いは気になるので、長距離の移動ではビニール袋などに入れたほうがいいと思います。
ちょっと気になったのは、10Lまで入れるとかなりギリギリなので、床面に傾斜などがある状態でフタを開けるこぼれそうになるので注意が必要です。あまり容量ギリギリまでは入れないほうが良いかもしれません。
また、フタを開けるのがすごく硬くなることがあるので、あまり強く締めすぎないようにしたほうが良いと思います。
さすがに灯油10Lを入れると、合計で13Kgくらいになるので、肩手で持つのはけっこうしんどいですが、持てない重さではありません。
手動ポンプでの給油はサイフォンの原理を利用するので、タンクをストーブより高い位置に置いたほうが確実ですが、給油タンクに満タン状態であれば、確実に給油タンクの灯油面がストーブタンクよりも高くなるので、同じ高さに置いてもポンプを数回シュポシュポすれば自動で給油されていきました。
ただし、自動で給油が止まらないので、早めにポンプのキャップを緩めて給油をストップしないと、灯油が溢れてしまうので注意が必要です。ノズルを抜くときも灯油がたれて汚れないようにボロ布を用意しておいたほうが良いです。
給油すれば準備完了ですが、初めて使うときは芯に灯油を浸透させるために、この状態で20分くらい放置してから点火します。
ストーブに点火する手順は、まず耐震自動消火装置のセットレバーを上に上げてから、しん調整つまみを燃焼側に最大まで回してます。
燃焼筒取手を上に持ち上げて、ライターでしんに点火します。
燃焼筒を戻してズレがないか確認します。点火後は火が安定するまで少し時間がかかり、ボボボボっと音がしますが、10分くらいで静かになり火が安定します。
火が安定したら火力を調整します。炎が内炎筒から1〜2cm出ている状態が正常燃焼と言われる状態です。
アルパカストーブの天板の温度
灯油ストーブは天板の熱を利用してお湯を沸かしたりもできるので、実際にどのくらいの温度があるのか測ってみると、最大で206°まで上がりました。
IHやホットプレートの設定だと、強火くらいの温度なので、お湯を沸かすだけではなくいろいろな料理に使うことができます。
実際にキャンプで使ってみましたが、肉も余裕で焼けますし、ホットサンドを焼いたりすき焼き鍋をしたりと、調理器具としてもかなり活躍してくれました。
アルパカストーブのメリット
ここからはアルパカストーブをキャンプで実際に何回か使ってみての感想をまとめてみたいと思います。
まず良かったところは、①レトロで雰囲気の良いデザインと、②コンパクトで扱いやすいこと、③ハイパワーで暖かいことの3点です。
①デザイン
今回は実物を見ないでネットで購入したので、外観がイメージ通りか少し不安だったんですが、実物は想像以上に良かったです。
家で開封した瞬間にも感じたことなんんですが、キャンプサイトで実際に使ってみると、レトロな雰囲気がすごくいい感じに自然に馴染んでくれるので、このデザインだけでも購入して良かったと思えるくらい気に入りました。
②コンパクト
サイズ感に関しては、コンパクトで持ち運びや収納に有利だというメリットはもちろんなんですが、個人的にはジカロテーブルに気持ち良く収まってくれたことが一番嬉しいポイントでした。
小さい子どもがいると、やっぱりストーブガードがあったほうが安心なので、テーブルとしても使えるジカロテーブルとの相性はすごく良かったです。
今回のキャンプでは、暖房器具としての使い方以上に調理器具としても活躍してくれたので、キャンプで使うストーブの購入を検討している方は、ぜひストーブガード兼テーブルとして使える製品も一緒に準備しておくと、使い勝手が良くて便利だと思います。
③ハイパワー
暖房機能については、他のストーブと比較したわけではないので断言はできないんですが、このサイズ感からは想像できない位暖かくて、予想以上の暖房効果を感じました。
うちではスノーピークのメッシュシェルターにヴオールトを連結して使っているんですが、夜の外気温が10°くらいまでならストーブのみでもシェルター内は20°くらいあり、大人も子供も寒さを感じることなく快適に過ごせました。
外気温が0°以下のキャンプでは、シェルター内は暖かいので問題なく過ごせましたが、夜間ストーブを消してからはかなり寒くて電気毛布が必要になりました。
アルパカストーブのデメリット
アルパカストーブのデメリットについては、まだ使い始めたばかりで正直悪いところが思いつかないくらい気に入っているんですが、購入前に少し悩んだポイントが、以前よりもだいぶ値上がりしてしまったことです。
アルパカストーブの値上がりについて
数年前はアルパカストーブは20,000円くらいで購入できたので、すごくコスパが良いというイメージがあったんですが、毎年少しずつ値上がりしてきていて、今回購入した製品は33,000円くらいで、他社製品とほとんど同じ金額になっています。
仕様変更で日本の安全基準に合格したり、細かい改善点がたくさんあるので、そのへんを考えると納得できる価格ではあるんですが、以前の価格を知っていると、どうしても少し損したような気分になってしまいます。
アルパカストーブの燃費について
後はやっぱりタンク容量3.7Lと少ないので、毎日家でも使いたいという方や、二日間以上のキャンプを給油なしで使いたいという方は、もう少しタンク容量が多い製品を選んだほうがいいと思います。
ただ、一泊のキャンプであれば給油なしでも余裕なので、個人的にはタンク容量が少ないぶん本体サイズがコンパクトになっているというメリットのほうが大きいと感じています。
アルパカストーブ まとめ
アルパカストーブは暖かくて使い勝手も良くキャンプができる時期がかなり長くなったので、これからは寒い時期のキャンプにもどんどん挑戦していきたいと思います。
灯油ストーブはいろいろな製品がありますが、コンパクトなアルパカストーブは、特にキャンプやアウトドアでの使用にぴったりの製品だと思うので、気になっている方はぜひ検討してみてください。
以上、アルパカストーブの紹介でした。最後までご視聴いただきありがとうございました。