こんにちは、はんか です。
今回はキヤノンの RF70-200mmF4L IS USM のファーストインプレッションをお伝えしたいと思います。
F4通しの70-200は、EFマウントの頃から凄く欲しかったレンズなんですが、今回、RFマウントからさらに魅力的な仕様になって登場したので、思い切って発売日当日に購入しました。
![rf70-200mm,外箱](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/ABE4FF78-A31D-4B56-92C8-89D1FDAACE53.jpeg)
まずは開梱して、レンズの外観や特徴などの第一印象をまとめてみたいと思いますので、購入を検討している方に、参考にしていただければと思います。
この記事の内容はYouTubeでも紹介していますので、そちらもぜひご参照ください。
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RF70-200mmF4L IS USM 開封
製品にはポーチとフードが同梱されています。
![rf70-200f4,同梱品](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/6D80F4AF-C3DF-44D8-99E0-D3844CDC0FFB.jpeg)
ポーチはLレンズではお馴染みの丈夫でしっかりしたものですが、わたしは使うことがないと思うので、綺麗なまま箱に閉まっておきます。
![レンズポーチ,Lレンズ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/6EDCB6F3-F207-4B06-A849-50C3340DCCD9.jpeg)
純正フードは深さが約67mmくらいですが、直径が約104mmもあるので、かなり大きく感じます。
![ET-83G,深さ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/3D801BC3-44C0-4FD0-BA2C-D027082CF382.jpeg)
![ET-83G,直径](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/F05DAB64-97FF-46CC-AE5E-8299B54436CB.jpeg)
EF版の純正フードは黒でしたが、RFでは表が白で裏が黒くなっています。裏面には反射防止のためのギザギザ加工もしっかりと入っています。
![フード裏面,ギザギザ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/133C1B9D-8219-4C4A-9079-6F00E3A86F3E.jpeg)
ロックスイッチは付いていますが、フィルター操作用の小窓はついていません。RF70-200F2.8 やRF100-500のフードにはスライド式の小窓があって、PLフィルターなどの操作がフードを付けたままでも簡単にできるようになっているので、できればこのレンズのフードにも付けて欲しかったんですが…残念です。
![レンズフード,ロックボタン](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/D4B03C32-11DC-43A9-A091-9E376E4D13FE.jpeg)
レンズ本体ですが、まず外観がめちゃくちゃカッコイイです!
![rf70-200,筐体](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/F32C508D-F266-438F-8C13-42762E75F0C5.jpeg)
シンプルで洗練されたデザインで、配色にも品がありますし、手に持ったときの筐体の質感もすごく良くて、まさにLレンズの名に相応しい高級感のあるレンズだと思います。
![rf 24-105mm,開封](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/216D39F3-3D31-4AC9-AC68-759563C4E38C.jpeg)
フィルター径は77mmで、標準ズームの24-105mmF4と同じなので、フィルターを共用できるのはありがたいです。
![フィルター径,77mm](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/CC50A691-5A8E-415D-AA5F-F4F932C67221.jpeg)
とりあえず準備していた保護フィルターを装着しておきます。
保護フィルターはマルミの EXUSを取り付けました。本当はEXUS MarkIIやEXUS Solidなどにしようと思ったのですが、お値段が…
実際にカメラにレンズを取り付けてみると、やっぱり白いレンズは迫力があります。
![eosrp,白レンズ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/66C3C05B-B274-4EB9-B36E-DB3088BDFEBC.jpeg)
レンズ前後の太さがあまり変わらない円柱状でマウント径も太いので重厚感がありますし、手に持ってみるとレンズの重心がカメラ側に近くてカメラとの一体感が凄くあります。
![rf24-105mmf4,レビュー](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/ADCBBD5C-8E36-463A-A63B-4DF52813744B.jpeg)
ただ、コンパクトなEOS RPだとちょっとカメラがレンズに負けている感があるので、L型プレートを取り付けてみました。
L型プレートをつけると1cmくらい高さが延長されて、EOS Rや、R5、R6と同じくらいのサイズ感になると思うのですが、こっちのほうがレンズとのバランスが良くてカッコイイですね。
RF70-200mmF4L IS USMの純正フード装着時の全長
わたしがこのレンズの購入を決めた一番の理由は、この驚くほど短いレンズの全長です。
![eosrp,rf70-200](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/194A0305-3DD9-4F3F-83AA-A6D0FD73893F.jpeg)
レンズを縮めたときの全長が119mmなので、同じF4通しのRF24-105mmF4(全長107.3mm)とほとんど変わりません。標準ズームと同じサイズ感の望遠ズームレンズって凄いですよね。
![rf70-200,rf24-105の比較](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/F19F3369-58B7-4402-AB99-CFC886B53AAF.jpeg)
カメラに取り付けたときの全長も174mmしかありませんし、フードを逆付けしても176mmです。
![rf 70-200,カメラ含む長さ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/EC487E7D-5EB1-45A9-8CDF-AA5906091469.jpeg)
![フード逆付け,長さ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/9B0B05EB-945D-4F70-B52E-19D7BC0AC29A.jpeg)
フードを正面に向けて取り付けた時のフード先端からカメラも含めた全長が約235mmです。
![ET-83G,長さ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/C9C11A9B-DBAC-4A37-A455-30AE3D705521.jpeg)
約235mmであれば、フード付きの状態でもカメラバッグなどへの収まりはかなり良くなると思います。
わたしが使っているピークデザインのエブリデイスリング10L は横幅内寸が約315mmあるので、フードを付けたままでも横向きなら余裕で収まりますし、フードを逆付けにすれば縦にも収めることができます。
![rf70-200,エブリデイスリング 10l](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/82D096A1-174B-4023-927A-6BA5D90282D2.jpeg)
![スリングバッグ,ズームレンズ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/9640462D-F6D6-437D-AA5B-FE8490E2E116.jpeg)
![rf70-200f4,カメラバッグ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/B6B9C4DF-FA11-4840-A47C-25463459C803.jpeg)
スリングバッグに縦に収まってくれると、収納スペースが半分以上残るので、ここに交換レンズを入れたり、もう一台カメラを入れることもできるので、持ち運べる機材の組み合わせが一気に広がりますね。
![カメラバッグ,カメラの方向](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/672CC4C4-D9DB-4685-9705-34D03408AEA9.jpeg)
さらにコンパクトなエブリデイスリング5l でも、横向きであればフードを付けたまま収まってしまいました。
![rf70-200,カメラバッグ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/88C62FE3-A9C5-4F5A-BAB0-D9193ABA7370.jpeg)
![フードをつけたまま,カメラバッグ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/28ED5A2F-2C5F-4C02-B6D8-A90BCD3386B2.jpeg)
これだけ小さなバッグに、フルサイズセンサーのカメラとF4通しの70-200が、フードを付けてすぐに写真が撮れるスタンバイ状態のまま収まるというのは、一眼レフのころからは想像できないサイズ感です。
RF70-200mmF4L IS USMの最短撮影距離
このレンズの最短撮影距離はズーム全域で0.6mなので、EF70-200mm F4L IS Ⅱ USMよりも40cm寄れるようになっています。
ブリージングの影響で近接撮影だと画角が広くなるので、最大撮影倍率はそれほど変わらないのですが、やっぱり距離がとれない場所などでは、60cmまで寄れるということはありがたいポイントです。
EF70-200mm F4L IS II USM | RF70-200mm F4 L IS USM | |
最短撮影距離 | 1m | 0.6m |
最大撮影倍率 | 0.27倍 | 0.28倍 |
カメラ上部の距離基準マーク(撮像面マーク)から実際に60cmを測ってみると、わたしの手の長さであれば、ファインダーをみながら片手を伸ばした状態で、手に持っているものにギリギリピントが合うくらいの距離でした。
![rf70-200,最短撮影距離](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/57D58CF6-CAAE-45BC-A189-D87FBF4CF590.jpeg)
レンズを200mmまで伸ばしたときのセンサーからフード先端までの距離が約26cmなので、フード使用時のワーキングディスタンスは約34cmくらいになります。
![フード先端,ワーキングディスタンス](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/6310F00E-F7E9-4AC7-B676-FB1234F78A77.jpeg)
この辺の距離感は被写体によって使い勝手が変わってくると思いますが、「手の届く距離にピントが合う」というのを目安にして使っていきたいと思います。
RF70-200mmF4L IS USMの操作性
ズームリングのトルクは軽過ぎず重過ぎず丁度良い感覚です。レンズ全長が変わる繰り出し式ズームになったことで、EF版のインナーズームに比べると防塵防滴性能が少し気になりますが、他の繰り出し式ズームでも、厳しい環境で問題なく使えているレンズがたくさんあるので、使用時に少し気をつけたりメンテナンスをしっかりしてあげれば、それほど大きな問題にはならないと思っています。
![繰り出しズーム](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/6CE4A308-1AB0-4B6B-A44A-B4C8113AF3D5.jpeg)
ズームリングの前にはピントリングがあって、さらに前方にコントロールリングがあるので、リングの配置はRF24-105mmF4と同じです。
![rf標準ズーム,rf望遠](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/F7B98FF1-F1BE-4820-A3B8-EE5588549FA4.jpeg)
F2.8のRF70-200は手前にコントロールリングがあって、真ん中がズームリング、先端にピントリングという配置なので、EFレンズと同じ感覚で使えるとは思うんですが、RF24-105mmなどと併用する場合は、リング配置が同じRF 70-200F4Lのほうが混乱せずに済みそうです。
スイッチは、装着時の左側にフォーカスリミッタースイッチとAF/MF切り替えスイッチ、ISのON/OFFスイッチ、ISのモード切り替えスイッチがあり、ISモードは静物向けのモード1、流し撮り用のモード2、動体向けのモード3があります。
![rf70-200,スイッチ](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/4ED99BE6-A1C8-47E0-8204-E44BE7D4A3D6.jpeg)
あまりモード3まで使い分けたことがないので、この辺もいろいろと試してみたいと思います。
![rf70-200,ロックボタン](https://hankanoayumi.com/wp-content/uploads/2021/03/D7B6591C-4506-456D-B26B-B4E2B8506AD2.jpeg)
RF70-200mmF4L IS USMのデメリット
RF70-200mmF4L IS USMが発表されたときに、三脚座が付ははかないこととテレコンが付かないことが残念という口コミが結構ありました。
RF70-200mmF4L IS USMに三脚座は必要?
長くて重い望遠レンズは、三脚に載せたときのバランスが悪いので、三脚座は必須というかたも多いと思います。
もうひたとまわり大きいRF70-200F2.8やRF100-500には三脚座が付属していますが、RF70-200mmF4L IS USMには三脚座は付いていませんし、取り付ける場所もありません。
三脚座は重量バランスの改善だけでなく、縦構図への切り替えが楽になるというメリットもありますし、やっぱり使い慣れている方にとっては安心感があると思うので、取り付けできないという仕様は少し残念ですね。
ただ、RF70-200mmF4L IS USMは標準ズーム並みに短くて、軽いですし、実際に手にしてみるとレンズ後方が重くなっているので、三脚に載せてもそれ程バランスが崩れて不安定になることはなかったので、個人的には三脚座がなくても問題ないと感じました。縦構図への切り替えに関しても、L型プレートを使うことである程度は解決できると思っています。
RF70-200mmF4L IS USMにテレコンは必要?
RFマウントには1.4倍と2倍のテレコンが発売されていますか、RF 70-200F4L IS USMはレンズの後玉が干渉してしまうため使うことができません。
テレコンを使って焦点距離を伸ばすという使い方ができないは残念なポイントですね。
ただ、RF70-200F4L IS STMはF4通しのレンズなので、テレコンでさらに1段、2段暗くなってしまうデメリットがかなり大きく感じるので、個人的にはこのレンズにはテレコンが使えなくても良いと思っています。
ただ、このレンズをAPS-Cセンサーのカメラで使ってみたいとは思うので、最近噂になっているRFマウントのAPS-Cセンサーのカメラはかなり気になります。
RF70-200mmF4L IS USM まとめ
RF 70-200F4L IS USMは望遠レンズとは思えないほどコンパクトで、機能的にも趣味で写真を楽しむには十分過ぎるスペックのレンズです。
三脚座やテレコンが使えないという残念なポイントもありますが、個人的にはデメリットよりもメリットの方がはるかに大きいので、今後はかなり使用頻度の高いレンズになると思います。
まだ購入したばかりなので、実際の描写やオートフォーカス、手振れ補正などの性能はしっかりと確認できていないので、これから使い込んでいって、また作例なども紹介してみたいと思います。
以上、キヤノンのRF70-200F4L IS USMのファーストインプレッションをお伝えしました。最後まで読んでいただきありがとうございました。