こんにちは、はんか です!
今回は、NOMATICの カメラスリング8L というカメラバッグを紹介します。
この製品は、世界的に有名な写真家のPeter Mckinnonが監修したことでも話題となったスリングバッグで、2021年4月にクラウドファンディングで発表された製品です。
私は個人的に小さくて携帯性の高いカメラバッグが大好きで、今までもPeakdesingの5Lや、6L、10Lを機材に合わせて使い分けてきて、正直もうこれ以上スリングバッグは必要ないと思っていたんですが…
NOMATICのカメラスリングには、どうしても使ってみたくなるポイントがいくつかあったので、クラファンを支援して先行入手しました。
この記事ではノマティックのカメラスリング8Lの基本的な特徴やファーストインプレッションなどをお伝えしたいと思いますので、コンパクトなカメラバッグを探している方や、NOMATICのカメラバッグってどうなの?と気になっている方に参考にしていただければと思います。
この記事の内容はYouTubeでも紹介しているので下記の動画もご参照ください。ついでにチャンネル登録もしていただけると嬉しいです!
カメラスリング8Lの特徴
製品を開封すると、カメラバッグ本体の他に中仕切りが2枚と補助ストラップが同梱されていますした。
外観
カラーは今のところブラックのみ。大きさは公式サイトには横幅が約33.6cmで、高さが約19cm、奥行が約12.7cmと掲載されていて、カメラバッグとしてはコンパクトです。
重さも約716gと軽くて、かなり携帯性の高い製品です。
裏面にはPeter Mckinnonのスカルロゴが。
この辺のデザインは好みの分かれるところだと思いますが、裏面なので身につけているときは見えませんし、個人的にはそんなに気になりません…もう少し控えめでも良かったかなw
そして、個人的にこのバッグで一番気になっていたポイントが、横からみたときの少し角張ったキューブのような形です。
一般的なカメラバッグは、上の方が狭くなっていて、横からみると三角形に近い形になっている製品が多いと思うんですが、カメラやレンズの収納に関しては、この狭いスペースをうまく活用することができない事があります。
小物などを詰め込んだりはできるんですが、本当にカメラやレンズだけの収納を考えれば、個人的には四角いボックスのような形のカメラバッグの方が収まりは良くなると思っているので、今回のカメラスリング8Lを見た瞬間に、「これはまさに理想的なカメラバッグの形では!?」と思い、どうしても使ってみたくなりました。
表面素材と耐水性能
表面はナイロン生地で少しザラザラとしていますが、手触りは悪くありません。
ナイロン生地は軽くて強度もあって水にも強いですし、最近の製品は見た目の安っぽさも少なくなっています。カメラスリング8Lに関しても、実物を間近で見た印象は、公式サイトでみたイメージ通りの製品で、実際に触ってみての質感もいい感じ。
耐水性能に関しては、表面に撥水加工も施されたウォーターレジスタンスということなので、完全防水ではありませんが、雨や雪くらいであればしっかりと撥水してくれると思うので、自分の用途であれば全く問題ないと思います。
ハンドストラップ
バッグ裏面の上部にはハンドストラップがついているので、肩にかけずにちょっとだけ持ち運びたいときに便利です。
そしてもう定番ではありますが、このハンドストラップはキャリーケースのハンドルに取り付けることもできます。
旅行で荷物が多いときなどにまとめて運べるので、このハンドストラップは本当に便利です。
ショルダーストラップ
ショルダーストラップは幅のあるシートベルトのような材質。左右のバックルで長さ調整ができるようになっていて、調整幅は116cmから158cmです。
バッグ本体とのショルダーストラップのジョイント部分はアンカー止めになっていて可動性があるので、身につける人の体型やストラップの長さに関わらず、常に身体にフィットするようにできています。
さらに付属のストラップを取り付けると安定するといことなんですが…着脱はちょっと面倒な印象です。自転車やバイクに乗る方にはありがたい機能かもしれません。
肩パット部分にはクッション性のある素材が使われています。厚さはだいたい1cmくらい。
スリングバッグは1本のショルダーストラップだけで全ての重量を支えなければいけないので、一番負荷のかかる肩の部分のクッション性能はかなり重要なポイントになります。
容量8Lのバッグなのでそこまで重くなることはないと思いますが、この辺はしばらく使ってみて肩が痛くならないか確認していきたいと思います。
開口部とファスナー
バッグの中の開口部はダブルファスナーで左右どちらからでも開閉できるようになっています。
ファスナーは気密性の高い止水ファスナーで動きはそんなに悪くはありませんが、コーナーの部分は少し引っかかるような感じがあります。
この辺のコストダウンはなさそうですが、ファスナーに関しては、どのくらい耐久性があるのかが使ってみないとわからないので、もしもすぐに問題が発生するようであれば追記したいと思います。
内部収納
ファスナーを全開まで開けるとかなり大きく開口するので、バッグの中がすごく見やすくて、物の出し入れがスムーズにできます。
さらにこのバッグは、開口したフタ側にゴム紐のようなものがついていて、これをバッグの本体収納側にあるフックに引っかかることで、簡易的に開口部を閉じることができるようになっています。
こうすることで、例えば少しだけカメラを取り出して撮影しいときなんかに、いちいちファスナーを閉じなくてもこのゴム紐をフックに引っ掛けておくだけで、簡易的ではありますがバッグの開口部が閉じた状態になってくれますし、撮影してカメラをしまうときも、ゴム紐を外すだけですぐに中にカメラを収納するこができます。
この機能、クイッククローザーシステムと紹介されていて、正直使ったことのない機能なので、どのくらい実用性があるのはかはまだなんとも言えないんですが、これから使い込みながらどんな使い勝手なのかを確かめていきたいと思います。
そして、この開口部が全開の状態でも、カメラやレンズを入れるメイン収納には、しっかりとした仕切りがあるので、フタを開けっぱなしにしたとしても、メイン収納の機材が落ちてしまう心配は、そんなにないのかなと思います。
カメラスリング8Lの収納部
続いてカメラバッグにとって一番大切な収容力ですが、ますバッグ内部はカメラやレンズを入れるメイン収納部分とフタ裏の小物収納にわかれています。
フタ裏の小物収納には小さいポケットが3つ、中くらいのポケットが4つ、大きいポケットが1つあります。
小さいポケットはSDカードが入るくらいお大きさ、中くらいのポケットは予備バッテリーがちょうどおさまりますし、大きいポケットにフィルターなどを入れておくのによさそうです。
続いてメイン収納ですが、まず付属の間仕切りは、よくあるマジックテープで固定するタイプになっています。
クッション性のある素材が使われていて、真ん中で折りまげて縦にも仕切ることができるようになっています。
そしてさりげなくここにもスカルロゴがw
収納力
このバッグの収納力についてですが、容量は8Lで、公式サイトにはバッグ内寸が横幅25.4cm、奥行10.7cm、深さ18.4cmと掲載されていますが、メイン収納部分の内寸を実際に測ってみると、横幅約27cm、奥行約10cm、深さは最大で約18㎝、最小で約12cmでした。
一応、小型の一眼レフやミラーレスカメラと交換レンズが1個収まるサイズと紹介されていますが、8Lなので大きいカメラやたくさんの機材を収納できるカメラバッグではありません。
収納例
実際に手持ちのカメラやレンズを入れてみました。まずキヤノンのEOSRPにフード付きのRF24-105mmを付けた状態で入れてみます。
奥行に感してはEOSRPを横向きにしてぴったり収まるサイズです。EOSRPの高さが85mmなので、これ以上大きいカメラは窮屈かも…
キヤノンのミラーレスカメラサイズ | 高さ×幅×奥行(mm) |
EOS RP | 85×132.5×70 |
EOS R | 98.3×135.8×84.4 |
EOS R5 | 97.5×138.5×88 |
EOS R6 | 97.5×138.4×88.4 |
試しに、SmallRigのL型プレートを取り付けて収納してみました。この状態だと、高さが約10cmくらいになるので、RやR5、R6と同じ高さになります。
少しファインダー部分のあたりはありますが、普通に収まりました。多少出し入れのときに窮屈に感じるかもしれませんが、全然使えないことはないと思います。
続いて、コンパクトな単焦点レンズの50mmF1.8を取り付けて収納してみます。
レンズも含めたサイズが10cmしかないので、レンズを下に向けた状態でも収まりますし、横のスペースに交換レンズを入れることもできます。
ただ、やっぱり収まるレンズのサイズは限定されてしまうので、交換レンズまで持ち運びたいようなときは、もう少し容量の大きいカメラバッグのほうが適していると思います。
この製品は、カメラと勝負レンズ一本だけを持ち歩きたいときなんかに、ちょうど良いサイズのカメラバッグです。
例えばRP+RF70-200F4であればフード付きでも余裕です。小三元望遠ズームがフード付きで収まるのはありがたいですね。
もう少し長いRF100-400だと、フード付きのままでは厳しいですが、フードを逆付けにすれば収まります。
単焦点レンズの中では長さのあるRF100マクロでは、フード付きの状態でぴったおさりでした。
出し入れにも支障のないちょうど良いサイズなので、この組み合わせの全長が約25cmというのが、このカメラバッグに無理なく横に収まるサイズの目安になるかと思います。
カメラスリング8Lの購入方法
2022年5月現在、カメラスリング8Lは国内では販売されていないので、すぐに購入したい場合はB&Hなどで個人輸入するしかなさそうです。
NOMATICとPeter Mckinnonのコラボバッグは以前も発売されましたが、そのときはAmazonや楽天でも購入することができたので、今後は国内でも手軽に入手できるようになる可能性はあると思います。
ただ、前回のコラボバッグは国内では以上なほど高い金額で販売していたネットショップもあったので注意が必要です。
カメラスリング8Lは私がクラファンで支援したときは129ドルでしたし、今のところB&Hでの販売価格は149ドルなので、国内で購入するとしたら高くても2万円前後の金額になると思いますので、ネットショップで販売されているのを見つけたときは、適正価格かどうか確認した上で購入を検討してみてください。
NOMATICとPeaKDesign
今回はNOMATICのカメラスリング8Lを開封して基本的な特徴を紹介しました。
実際に製品を手にしてみての率直な感想ですが、まず外観に関してはかなり気に入っています。
ちょっと変わった形なんですが、シンプルで洗練されたデザインですし、細かいところまでしっかりと考えて作り込まれていていている印象があります。
機能に関しても、スリングバッグに必要な要素はほとんどわ満たしていると思いますし、クイッククローザーシステムみたいに、少し変わったギミックも含まれているので、実際にカメラを入れて持ち歩くのが楽しみになる製品だと思います。
デメリットとしては、今のところ国内での購入には手間がかかることと、金額が少し高いことです。
B&Hでの購入は慣れている人なら良いのですが、個人輸入に抵抗がある方もいると思うので、今後日本でも簡単に購入できるようになってくれるとありがたいと思います。
金額に感しては、このサイズのカメラバッグで約20,000円というのは決して安くはないので、もう少し手頃な価格で販売してもらえればと思うんですが、最近の円安の影響もあると思うのでなかなか難しいのかもしれません。
そして、最後にもうひとつ。これは購入前から予想していたことなんですが、やっぱり今回のNOMATICのカメラスリングと、今まで使っていたPeakDesignのエブリデイスリング はかなり共通点の多いスリングバッグだと思います。
しばらくNOMATICのカメラスリングを使い込んで実際の使用感や耐久性などを確認してみてから、改めてPeakDesignのエブリデイスリング との違いを比較してみて、どちらのスリングバッグがおすすめなのかや、両方持っていても使い分けができるのかなどについても、べつの記事でまとめてみたいと思いますので、興味のあるかたはぜひそちらもご参照くださいた。
以上、今回はNOMATICのカメラスリング8Lの紹介でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。