こんにちは、はんか です。
今回は、スノーピークのチタントレック900を使って、お米(無洗米)2合の炊飯にチャレンジしてみたので、その結果をレポートします。
一般的にチタン製の鍋は炊飯には向いていないと言われていますが、いろいろと調べて、炊き方を工夫してみました。
アウトドアでお米の炊飯に挑戦しようとしている方で、スノーピークのトレックを検討している方に参考にしていただければと思います。
ちなみに、以前アルミ製のトレックでも炊飯に挑戦してみたので、興味のある方はそちらの記事もご参照ください。
チタンは炊飯が苦手?
チタンは軽くて丈夫でサビにくいというメリットがある金属ですが、熱伝導率が低いという特徴もあり、これが炊飯には向いていないと言われている理由です。
熱が全体に伝わりにくいため、加熱部分とそれ以外の部分の温度差が大きくなり、高温部だけコゲてしまったり、炊き上がりにムラができてしまう可能性が高くなってしまいます。
ただ、いろいろと調べてみると、道具や炊き方を工夫すれば、チタン製の鍋でも美味しいお米が炊けるという報告がいくつかあったので、今回はそれらの方法を実際に検証してみました。
チタントレックで美味しくお米を炊くコツ
今回の炊飯では、以外の2点を試してみました。
①沸騰するまでかき混ぜる
②底部の熱を分散させる
沸騰するまでかき混ぜる
昔、小学校のキャンプで、「飯ごうでお米を炊くときは絶対にフタを開けてはいけない」と教わった記憶があります。
フタを開けると中の蒸気が逃げて圧力が下がってしまい、美味しくお米を炊けなくなるからと聞きました。
ただ、調べてまると、どうやらこれは水が沸騰してお米を炊き上げるときのことらしく、沸騰する前はフタを開けても影響は少ないそうです。
そこで今回は、沸騰前はフタを開けて中をかき混ぜることで、できるだけ内側から熱を分散させてみました。
底部の熱を分散させる
ネットで調べていると、チタン鍋での炊飯によく使われているアイテムがバーナーパッドです。
特殊耐熱鋼メッシュのバーナーパッドをコンロの上に置くことで、コンロの炎の熱を分散して鍋の底面全体を温めることができるので、コゲつきを防止することができます。
ただ、炊飯のためだけに持ち出すには少しかさばるので、今回は他の道具で底部の熱を分散させてみました。
チタントレックで炊飯するための道具
今回使用した道具を紹介します。
スノーピーク チタントレック900
スノーピークのトレックには1400と900がありますが、1400は最大で3合、900は最大で2合の米を炊くことができます。わたしはアルミ製の1400とチタン製の900を使っていますが、今回はチタン製トレックでの炊飯に挑戦したいので、900を使用します。
各トレックのフタは丁度3合と2合の米がすりきり一杯おさまるようになっているので、計量する道具を忘れてしまったときなどは助かりますね。
スノーピーク ギガパワーストーブ 地
スノーピークの不動の名作ギガパワーストーブ。
とにかくコンパクトで、トレック900の中に250ml のOD缶と一緒にすっぽりと収まってしまう携帯性の高さが最大の魅力です。
スノーピーク ギガパワーガス 250
スノーピークの純正OD缶。安全性や保証面などから、バーナーやコンロとガス管は同じメーカーの製品を使うようにしています。
スノーピーク ウインドスクリーン
今回、トレック底部の熱を分散する目的でも使用したのが、風を防ぐためのウインドスクリーンです。
もともとギガパワーストーブ地は構造的に風にとても弱いため、弱火やトロ火で使うときは風を防ぐための道具を用意しておいほうが安心です。
このウインドスクリーンは風を防いでくれるだけでなく、炎の周囲まで熱を拡散してくれる効果があるので、今回は風よけとコゲ防止の2つの目的で使ってみました。
チタントレック900での炊飯レポート
①米を軽くすすぐ
無洗米を2合(180ml×2)計量し、チタントレック900に入れます。
トレック900のフタは、すりきり一杯で2合になるので、計量カップがなくても2合なら計れます。(トレック1400のフタはすりきり一杯でちょうど3合です。)
ただ、フタで計量した米をそのままトレックに入れようとすると、かなりこぼれやすいので注意が必要です。
無洗米なので研ぐ必要はありませんが、保管時などに細かいゴミやホコリが混入しているかもしれないので、わたしは念のため一回だけ水で軽くすすいでいます。
トレック900 の内側にはリットルとオンスの2種類の計量ラインがあります。
普通の米の場合、2合であれば25オンスのラインが丁度良い水の量になるります。
無洗米の場合は少し水を少なくするので、2合であれば、0.6リットルのラインを水量の目安にしています。
②浸水30分
米と水を計量したら、その状態で30分ほど放置します。米に吸水させることで、ムラなくふっくらと炊き上げることができるます。
寒い時期はもう少し長く浸水させたほうが良いそうなので、時間に余裕があるときは早めに計量して水に浸けておくと良いですね。
③かき混ぜながら沸騰させる
ウインドスクリーンをつけたギガパワーストーブにトレック900を乗せて着火します。
火力はチタントレックの底部に炎があたるくらいの中火にします。
ここから沸騰までの間は、内部の熱を分散させるために定期的にかき混ぜます。
取手を抑えるなどして、トレックがずり落ちないようにします。取手は熱くなるので十分に注意しましょう。
今回は5分くらいで沸騰しました。
④重りを乗せてトロ火で炊き上げる
沸騰したらフタをして、火が消えるギリギリのトロ火にします。
吹きこぼれてフタが落ちないように重りを乗せます。今回の火力では15分くらいで水蒸気が減ってきたので火を消しました。
⑤逆さまにして10分間蒸す
火を消してトレックを逆さまにし、10分くらい米を蒸します。
⑥炊飯結果
今回の炊飯結果がこちら
残念な結果になってしまいました。
コゲのない場所はふっくらと炊けていましたが、美味しく食べれるのは、だいたい1合分くらいかありませんでした。
飯ごうはチタンとアルミどっちがおすすめ?
今回はチタントレックでも米を炊くことができましたが、やっぱりアルミ製のトレックのほうが炊飯には向いています。
チタントレックはコゲや炊きムラに気を使う必要がありますし、失敗の確率も高くなってしまうので、炊飯にはアルミ製のトレックを使うのが無難です。
チタン製品は軽くて質感も良いですし、お湯を沸かしたりコゲの心配のない調理には向いています。アルミトレックでは米を炊いて、チタントレックではその他の料理を作るといったように、使い分けても良いですね。
スノーピークのトレックは、アルミでもチタンでも1400の中に900がすっぽりと収まって携帯性がとても高いので、アルミトレック1400とチタントレック900 の組み合わせが使い勝手が良くておすすめです。
以上、スノーピークのチタントレック900 での炊飯レポートでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。