もうすぐ バレンタイン です!
人によって温度差のあるイベントかもしれませんが、男の子が2人いる我が家にとっては、とっても大切な1日です。
今年は少し趣向を変えて、 ボケフィルター を使って遊んでみたいと思います!
俺も男の子だからねー!
ちゃんと作るよ。ついでに。
ボケフィルターとは
一眼レフなどのセンサーサイズの大きいカメラで、イルミネーションなどの点光源の背景をぼかして撮ると、綺麗な丸い玉ボケが写ります。
ボケフィルターとは、この玉ボケの丸い形を自分の好きな形き変えてしまうフィルターです。
いろいろと検索してみると、自分でも家にあるもので作れそうなので挑戦してみました。
ボケフィルターを作ってみる
使用機材と準備する道具
さっそく作り方を紹介します。今回は練習なのでかなり適当に作っていますが結果的には充分な機能を発揮してくれました。
まず使用する機材ですが、出来るだけ大きなボケを出すためには、センサーサイズの大きなカメラと、焦点距離が長く開放絞りが小さいレンズが必要です。
私の機材では6DmarkⅡとEF135mmf2の組み合わせが一番ボケが大きくなるので、今回はこの2つを使用します。
準備する道具は、黒い画用紙、ハサミ、定規、セロハンテープの4つです。
ボケフィルターの作り方
まず黒い画用紙を使用するレンズのフィルターの大きさにハサミでカットします。
丸く切った画用紙を四つ折りにます。
次に二つ折りに戻して円の中心を確認します。そこを基準にして切り抜くサイズの印をつけていきます。
切り抜くサイズは使用するレンズの焦点距離と絞りによって変わるので何回か試してみる必要があります。
小さ過ぎるとケラれて周辺が暗くなりますし、
大き過ぎるるとボケの形が崩れてしまいます。
少し小さく切り抜いて、ケラれるようであれば大きくしていくと良いと思います。今回のカメラとレンズの場合は直径50mmで試してみると、ちょうど良い大きさになりました。
形はバレンタインなのでハートにします。
先程の画用紙フィルターを二つ折りの状態から、中心から25mmの位置の3カに印をつけて、そこを超えないように切り抜きます。
二つ折りで切り抜くと左右対称になるので、不器用な私でもハート型になりました。
これでボケフィルターの完成です。
このボケフィルターを保護フィルターにセロハンテープで貼り付けてレンズに取り付けます。
隙間から光が入らないようにした方が良いのですが、今回は簡単に貼るだけにして、カメラを設置する場所を暗くして対応します。
あとは光源ですが、クリスマスツリーに使っていたLED電球を、ハンガーラック取り付けて試してみます。
撮影プラン
撮影の流れ
今回はダイニングテーブルにチョコレートを置いて、そこを基準にしてカメラと光源をセッティングしておきます。
そこに子供達が来て、チョコレートを見つけて喜ぶ瞬間を、スマートフォンのリモートシャッターで撮りたいと思います。
カメラの設定
まずは露出です。今回は明るさがある程度予測できるため、マニュアルで設定しておきます。
絞りはボケを大きくするため開放f2にします。
SSは子供の動きを考えて1/100にします。
ISOは撮影時の明るさに合わせて調整します。我が家の環境光では1600に設定しました。
ピントについても、テーブルの位置から距離が予測ができるので、マニュアルフォーカスで子供達の顔が来ると思われる場所に、ピント面を合わせておきます。
最後にカメラと被写体と光源の距離です。
我が家の環境では、リビングに光源を置き、ダイニングのテーブルに被写体、その直線上にある家事室にカメラを配置します。
光源と被写体の距離は、ボケを大きくするためには離す必要がありますが、屋内なので限界があります。今回は光源が背景に収まるギリギリの距離で約3m20cmに配置しました。
被写体とカメラの距離は、ボケを大きくするためには近づく必要がありますが、135mmの画角に子供とボケのある背景を収めるには限界があります。今回は背景のボケをある程度いれたいため、被写体から3mの距離にカメラを設置しました。
撮影練習の結果
まずはフィルターなしで撮影してみます。
次にボケフィルターを付けて撮影してみます。
いかがですか。
玉ボケはハート型になっていますが、なんだか物足りなく感じます。
私がイメージしていたのは、
こんな感じの背景全部がハートボケです。
これだけボケを大きくするには、カメラと被写体の距離を1mくらいまで近づける必要がありました。135mmの画角でそこまで近づくと顔しか写りません。
小さい被写体であれば、
こんな感じでイメージ通りです。小物などの撮影はできるかもしれませんが、屋内の限られて条件では大きなボケと大きな被写体の共存は難しいのかなとあれこれ考えた時に、
前ボケならボケを大きくできるかも!
とひらめいたので試してみました。
前ボケとは、被写体よりも手前にあるものがボケた状態です。光源が被写体よりもカメラ側に近いほどボケが大きくなるため、ボケ撮影に必要な距離は短くなります。
光源をカメラの前に移動してみます。
被写体との距離3mの間で撮影ができるので屋内でも距離の問題は感じません。この状態で撮影してみます。
いろいろと残念な結果になりました。。
まずはボケが逆ですね。
レンズの仕組みから、前ボケの場合はボケフィルターを逆さまに付ける必要があります。
とりあえずボケフィルターを逆さまに付け変えて撮ってみました。
やっぱり思っていたのと違う。
大きなハートにはなりましたが、光源が近いので明るさが強く貼り付けたような色で、形も崩れています。決して綺麗なボケとは言えませんよね。
明るさを落とせば、ボケは柔らかくなりますが、被写体が真っ暗で何を撮りたいんだかわからなくなってしまいます。
フラッシュを被写体に当ててみようかとも思いましたが、バレンタイン当日にそこまでする自信がなく断念しました(//∇//)
自作ボケフィルターまとめ
今回の練習でわかったことは
①ボケフィルターは簡単に自分で作れる。
②大きな被写体と大きなボケの共存は難しい。
です。
いろいろと考えてみましたが、今年は普通にスナップ写真を撮る予定です。
結果的に思い通りにはいきませんでしたが、ボケについて少し理解が深まった気がします。せっかく大きなセンサーのカメラを使うので、これからもいろいろな表現を試してみたいと思います。